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2020.9.1

【産経抄】9月1日(音読:鈴木春花)

中欧の国チェコのナンバー2にあたる上院議長が、今年1月に心筋梗塞で急死した。台湾訪問を目前に控えていた。妻は、夫が中国大使館から訪台を中止するよう脅迫されていたと暴露する。後任のビストルチル上院議長は、見事に遺志を引き継いだ。企業家やメディア関係者ら約90人を率いて、8月30日に台湾に到着した。・・・(音読:鈴木春花

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2020.8.31

【産経抄】8月31日(音読:塚本美也子)

ルールがあるからこそ、スポーツは面白い。厳格な基準に従って、アウトかセーフかをビデオやAIに頼らず、神ならぬ人間の目ですべてを判断していた頃の野球やテニスは、今よりずっと面白かった。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.30

【産経抄】8月30日(音読:峰田雅葉)

立川談志さんが入退院を繰り返した時期に書いている。〈「健康」とは、落語を演(や)るための“手段”である。それが現在(いま)じゃ、“目的”になっちまっている〉。腹立たしい、と(梧桐書院『談志最後の根多(ねた)帳』)。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.8.29

【産経抄】8月29日(音読:鈴木春花)

急に雷が激しく鳴ることを霹靂(へきれき)といい、「青天の霹靂」とは、まったく予想外の出来事を意味する。政界は、今も昔もこの言葉が大好きだ。・・・(音読:鈴木春花

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2020.8.28

【産経抄】8月28日(音読:加藤亜衣子)

9年前の夏といえば、明治生まれの童謡詩人、金子みすゞのブームが続いていた。東日本大震災の発生直後からACジャパンのCMで朗読された、「こだまでしょうか」という作品の影響である。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.8.27

【産経抄】8月27日(音読:塚本美也子)

旧ソ連時代の反体制作家、ソルジェニーツィンがクッキーを買おうと菓子店に入ると、男がぶつかってきた。やがてノーベル賞受賞作家は激しい胃の痛みに苦しみ、なんとか一命を取り留める。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.26

【産経抄】8月26日(音読:峰田雅葉)

カウボーイの語源については諸説ある。アメリカの独立戦争当時には、牛泥棒の意味もあった。独立反対派のグループが農家から牛を略奪して、イギリス軍に売り渡していたからだ。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.8.25

【産経抄】8月25日(音読:鈴木春花)

サンマ料理の極め付きは塩焼きである。<火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり>。作者の秋元不死男は、妻の下手な焼き方を嘆いているのではない。「くろぐろに焼けたサンマは、いかにもサンマらしく無骨だ…ぶっきら棒に食うところにサンマの味が加わる」。「秋刀魚」と題したエッセーに書いている。・・・(音読:鈴木春花

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2020.8.24

【産経抄】8月24日(音読:塚本美也子)

まわりに阪神タイガースファンが目立つ。開幕の連敗に「今年はもう終わった」と嘆いていたのも忘れ、集まっては前日の試合を振り返り、少し元気が出てきた。少数派の横浜ベイスターズファンも加わり、互いの作戦を批判し一喜一憂している。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.23

【産経抄】8月23日(音読:加藤亜衣子)

経営コンサルタントの大前研一さんに、青年時代の思い出話がある。米国の名門、マサチューセッツ工科大学(MIT)への留学中という。教授の質問に答えが浮かばず、「図書館で調べてきます」と席を立った。すかさずチョークが飛んできた。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.8.22

「産経抄」8月22日(音読:塚本美也子)

「『帰ってきた民主党』と言ったが、全く違う」。立憲民主党の福山哲郎幹事長は19日の記者会見で、国民民主党との合流新党について、日本維新の会の松井一郎代表が揶揄(やゆ)した言葉に猛反発した。とはいえ、その顔ぶれを見ると新鮮味は全くない。何が違うのか得心がいかない。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.21

【産経抄】8月21日(音読:加藤亜衣子)

2000年の米大統領選は、史上類がない激戦となった。親子2代の大統領をめざす共和党のブッシュ氏と民主党の副大統領だったゴア氏の闘いは、最後のフロリダ州の投票結果にゆだねられた。得票の再集計と法廷闘争をへて結局、ブッシュ氏が勝利を収める。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.8.19

【産経抄】8月19日(音読:鈴木春花)

デスバレー(死の谷)とは、何とも恐ろしい名前を付けたものだ。米カリフォルニア州の砂漠地帯にある長野県とほぼ同じ大きさの国立公園である。「さらば死の谷よ」。かつてこの谷に迷い込んだ人が、命からがら脱出した際に残した言葉を由来とする(『世界のデンジャー・スポット』)。・・・(音読:鈴木春花

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2020.8.18

【産経抄】8月18日(音読:塚本美也子)

女優の岸恵子さんが、78歳のおばあさんに出会ったのは、ポーランドからリトアニアに向かう列車の中だった。おしゃべりに忙しい女性たちのなかで、長老格だった。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.16

【産経抄】8月16日(音読:加藤亜衣子)

終戦の日から数日して灯火管制が解かれ、夜の街は一斉に光を取り戻した。戦火におびえ疲れ切った国民にとっては、安息の訪れを約束する街明かりと映ったろう。皮肉なことに、人々は蝉しぐれや紅葉の季節を経て、敗戦の本当の厳しさを知ることになる。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.8.15

【産経抄】8月15日(音読:塚本美也子)

終戦の日を前に、またもやこの言葉を聞くとは思わなかった。「一兵卒の立場だが、期待に沿うよう努力する」。国民民主党の小沢一郎衆院議員は13日、立憲民主党の枝野幸男代表と会談し、両党の「合流新党」への協力を要請されてこう述べた。一兵卒とは、最下級の兵士という意味である。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.14

【産経抄】8月14日(音読:峰田雅葉)

香川県三豊(みとよ)市で今年100歳を迎えた政本道一さんは、陸軍の衛生兵として出征した。ニューギニアの病院に運ばれてくる兵士は、「目玉の飛び出た人、手の無い人、頭の砕けた人など、人間の形を保っていな」かった。病院が解体されると、移動できない患者には自決が命じられた。政本さんが一人の重傷者を背負って歩き出すと、患者は小さな声で母を呼び続け、やがて息絶えた。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.8.13

【産経抄】8月13日(音読:鈴木春花)

米ニュージャージー州の小学校での出来事である。12歳の少年が黒板に「ポテト」の綴(つづ)りを「potato」と正しく書いた。ところが訪問中のクエール副大統領が「e」を付け加えて“訂正”した。折しも1992年の大統領選のまっただなか、その模様はテレビ中継されていた。・・・(音読:鈴木春花

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2020.8.12

【産経抄】8月12日(音読:加藤亜衣子)

小学生のころから、日本のアニメやアイドルグループの歌に親しんできた。高校生になると、2014年の香港の民主化運動「雨傘運動」に参加して、「民主の女神」と呼ばれるようになる。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.8.11

【産経抄】8月11日(音読:塚本美也子)

オランダの船隊がインド洋に浮かぶ無人島に上陸したのは、1598年である。当時の皇太子マウリッツにちなんで名づけられた。モーリシャスとは、その英語表記である。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.10

【産経抄】8月10日(音読:峰田雅葉)

著者の英文学者、外山滋比古(とやま・しげひこ)さんは、先月末に96歳で亡くなった。追悼の言葉とともに書店に平積みされていた『思考の整理学』(ちくま文庫)は、なんと累計250万部を突破している。・・・(音読:峰田雅葉

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お知らせ

2020.8.10

お盆休み中の掲載休止のお知らせ

いつも「産経抄」音読記事を御覧いただき、ありがとうございます。

本サイトの8月10日(月)~8月14日(金)付の「産経抄」音読記事は掲載をお休みし、

8月15日(土)にまとめて公開させていただきます。

※産経新聞サイトの「産経抄」は通常通り更新されます。

恐れ入りますが、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

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2020.8.9

【産経抄】8月9日(音読:鈴木春花)

「水をください」とうめく少年の脇を、青年は耳を塞いで通り過ぎた。手持ちの水はあげられない。閃光(せんこう)に倒れた瀕死(ひんし)の兄に飲ませるため-青年は後に、そう振り返っている。長崎で被爆した歌人の竹山広である。・・・(音読:鈴木春花

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2020.8.8

【産経抄】8月8日(音読:加藤亜衣子)

「(新聞は)そろって性悪でもないし、それほど深いたくらみを抱いているわけでもない」。米国の著名なジャーナリスト、リップマンは100年近く前の1922年刊行の著書『世論』でこう説いている。斯界(しかい)の大先輩に逆らうようで恐れ多いが、抄子には少々異論がある。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.8.7

【産経抄】8月7日(音読:塚本美也子)

コロナ禍は、福島第1原発事故後の「低線量被ばく問題」と重なる部分がある。東京大学病院准教授の中川恵一さんが、日経新聞のコラムで指摘していた。放射性物質による影響は、予想以上に軽微だった。一方で避難生活が続く人たちを対象にした調査では、糖尿病などの病気が明らかに増えていた。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.6

【産経抄】8月6日(音読:鈴木春花)

こんな珍妙な出来事をほとんどの新聞はまだ取り上げていない。4日の記者会見での河野太郎防衛相と東京新聞記者とのかみ合わないやりとりである。・・・(音読:鈴木春花

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2020.8.5

【産経抄】8月5日(音読:峰田雅葉)

上皇さまが譲位の意向を示された際、参考にすべき先行例の一つとなったのが、スペイン王室である。2014年にフアン・カルロス1世が生前退位して、フェリペ6世が王位を継承した。とはいえ日本の皇室とは、まったく事情が違う。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.8.4

【産経抄】8月4日(音読:加藤亜衣子)

平成29年の春場所千秋楽。横綱稀勢の里は、横綱日馬富士との取組で肩を強打して左腕がほとんど使えない状態だった。単独トップの大関照ノ富士が、圧倒的に有利である。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.8.3

【産経抄】8月3日(音読:塚本美也子)

「静かに孤独な時間を過ごすことは、人としての強さにもつながると思うのです」。コロナ禍により萎縮を迫られる日々をどう乗り切るか。今年3月、小紙の記者が福島市在住の詩人、和合亮一さんにインタビューして、返ってきた言葉である。・・・(音読:塚本美也子

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2020.8.2

【産経抄】8月2日(音読:峰田雅葉)

寺内貫太郎は目方が人の倍もある石材店の主人、山盛りのざるを前に言う。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.8.1

【産経抄】8月1日(音読:加藤亜衣子)

台湾の李登輝元総統は日本にとって、「日台関係の礎を築いた」(安倍晋三首相)特別な存在だった。それとともに、中国と国内親中派の普段は目立たない策動を可視化する探照灯の役割も果たしていた。李氏が退任後、来日しようとするたびに、彼らが慌てふためき大騒ぎするのである。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.7.31

【産経抄】7月31日(音読:塚本美也子)

世界では毎日、15億人あまりの人々が食事道具として箸を使っているそうだ。伝説によれば、最初に箸を常用したのは、中国最古の王朝、夏(か)の開祖とされる禹(う)だった。食事を早く済まそうと、小枝を折って作った。洪水にすばやく対処するためだ(『箸はすごい』エドワード・ワン著)。・・・(音読:塚本美也子

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2020.7.30

【産経抄】7月30日(音読:鈴木春花)

松尾芭蕉が山形県大石田町を訪れたのは、元禄2(1689)年の夏である。当地で詠んだ句は、「五月雨(さみだれ)を集めて涼し最上川」。『おくのほそ道』を編纂(へんさん)する際に「涼し」を「早し」に置き換える。最上川の川下りを経験して、流れの「早さ」を実感したからだといわれる。・・・(音読:鈴木春花

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2020.7.29

【産経抄】7月29日(音読:峰田雅葉)

ドラマ『半沢直樹』(TBS系)の第2部が今月から始まった。平成25年に放映された第1部は、「倍返し」の流行語を生むなど人気を呼んだ。とりわけ反響の大きかったのは最終回、半沢の宿敵である大和田による土下座のシーンである。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.7.28

【産経抄】7月28日(音読:加藤亜衣子)

作家で医師の久坂部羊(くさかべ・よう)さんのエッセー『ブラック・ジャックは遠かった』(新潮文庫)は、大阪大学での医学生時代を描いている。ブラック・ジャックとはもちろん、異端の天才外科医を主人公とする、手塚治虫さんの傑作漫画だ。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.7.27

【産経抄】7月27日(音読:塚本美也子)

ダラダラしているうちに4連休が終わってしまった、とお嘆きになっている皆さんも多いのではなかろうか。帝都の女帝サマに「不要不急の外出は控えるように」と命じられ、しぶしぶ従った忠良な都民である抄子もその一人である。・・・(音読:塚本美也子

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2020.7.26

【産経抄】7月26日(音読:鈴木春花)

作家の遠藤周作は、言葉に対する美的感覚の鋭い人だった。「ぶざま」「死にざま」という言葉は許しても、「生きざま」が大手を振ることに不快感を隠そうとしなかった。「そんな言葉は美しくないからだ」と。・・・(音読:鈴木春花

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2020.7.25

【産経抄】7月25日(音読:加藤亜衣子)

「新たな専制国家」。ポンペオ米国務長官は23日の演説で中国をこう呼び、習近平国家主席を名指しで非難した。「破綻した全体主義思想を心から信じている」。自由主義陣営が団結し、不倶戴天(ふぐたいてん)の敵である中国共産党と対峙(たいじ)しようとの呼びかけである。米中関係は風雲急を告げる。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.7.24

【産経抄】7月24日(音読:塚本美也子)

日の丸をモチーフにした衣装を身に着けたダンサーは、ブラジルの日系移民を表現していた。リオデジャネイロ五輪の開会式が行われた2016年8月5日の夜である。・・・(音読:塚本美也子

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2020.7.23

【産経抄】7月23日(音読:鈴木春花)

「一九九九年七の月、空より来るだろう、恐怖の大王が、アンゴルモアの大王を甦(よみがえ)らせる…」。16世紀のフランスの占星術師、ノストラダムスの『予言書』にある有名な四行詩である。宗教研究家の竹下節子さんの訳で紹介する。・・・(音読:鈴木春花

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2020.7.22

【産経抄】7月22日(音読:峰田雅葉)

「東北(おくすけ)と関西(にしまえ)では、学生が自分の下駄(げた)ひとつ探すにも風儀が違っている。オクスケは黙って、じっと見て探している…ニシマエの特にせっかちな人と来ると、ろくに探しても見ないで『番頭はん、私の下駄が無くなった。どうしたんや』」。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.7.21

【産経抄】7月21日(音読:加藤亜衣子)

「ヘッヘッヘ…うなとなぞは、あたくしまた久しくあれにはお目にかかりません…ぜひお供を」。たいこもちの一八がウナギをおごってもらうつもりが、反対に勘定を押し付けられる。落語の『鰻(うなぎ)の幇間(たいこ)』である。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.7.20

【産経抄】7月20日(音読:塚本美也子)

同僚には推理小説(ミステリー)のファンが多い。仕事柄、謎を解く魅力は忘れ難くても、現実には解けない謎が多いからだろうか。そんな同僚から「これは本当に面白い」と薦められた。・・・(音読:塚本美也子

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2020.7.19

【産経抄】7月19日(音読:鈴木春花)

「ひふみん」こと将棋の加藤一二三九段が昔日の対局で長考した。序盤も序盤の6手目である。何をそんなに。相手は首を傾(かし)げた。加藤九段、後に真面目な顔で語ったという。「気力が充実するのを待っていた」。・・・(音読:鈴木春花

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2020.7.18

【産経抄】7月18日(音読:加藤亜衣子)

新型コロナウイルス感染拡大に関して、菅義偉(すが・よしひで)官房長官が11日の講演で用いた「東京問題」との言葉は、社会に瞬く間に浸透した。政府が観光支援事業「Go To トラベル」から、東京都発着の旅行を割引対象外としたのも、東京都の感染者(陽性反応者)増が著しいからである。・・・(音読:加藤亜衣子

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2020.7.17

【産経抄】7月17日(音読:峰田雅葉)

本日の紙面は将棋の高校生棋士、藤井聡太新棋聖(17)のニュースで持ち切りであろう。なにしろ史上最年少でのタイトル獲得である。ただコラムではあえて「最高齢」を話題にしたい。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.7.16

【産経抄】7月16日(音読:塚本美也子)

16世紀末のロンドンは、ペストが大流行していた。映画「恋におちたシェイクスピア」は、12週間にわたる劇場閉鎖が解除された場面から始まる。・・・(音読:塚本美也子

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2020.7.15

【産経抄】7月15日(音読:峰田雅葉)

1950年6月25日、北朝鮮の奇襲で朝鮮戦争は始まった。虚をつかれた韓国軍は、ひたすら敗走を続ける。ついには、釜山を要として南北120キロ、東西150キロの地域に立てこもった。いわゆる「釜山円陣」の崩れをかろうじて防いだのが、後に「白将軍」と呼ばれる白善●(ペク・ソニョプ)陸軍第1師団長である。・・・(音読:峰田雅葉

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2020.7.14

【産経抄】7月14日(音読:鈴木春花)

歌壇の大御所である岡井隆さんは、かつて寺山修司さんや塚本邦雄さんらとともに「前衛短歌運動の旗手」と呼ばれていた。前衛短歌は、写実を旨としてきた伝統的な短歌に対して、虚構を持ち込み政治や社会をも大胆に詠むのが特徴とされる。・・・(音読:鈴木春花

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2020.7.12

【産経抄】7月12日(音読:塚本美也子)

雨や風のあるなしは、農村や漁村の暮らし向きを左右した。例えば、三重県には「節の西風、雨でそろ」のことわざがある。「節」は田植えの時期で、その頃に吹く西風は雨をもたらす使者として喜ばれたという。・・・(音読:塚本美也子

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