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2019.7.17

【産経抄】7月17日(音読:加藤亜衣子)

昨年8月末、英国とフランスの間で「ホタテ戦争」が勃発した。仏北部のノルマンディー地方沖で、約40隻のフランス漁船が5隻の英国漁船を取り囲み、操業を妨害した。けが人は出なかったが、石を投げ合い、船体をぶつけあう乱闘となった。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.7.15

【産経抄】7月15日(音読:塚本美也子)

きょうは「海の日」。平成7年に制定され、途中から3連休にするため7月の第3月曜日になった。そのためか、この日の由来を忘れてしまった不心得者も論説委員室にいる。・・・(音読:塚本美也子

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2019.7.14

【産経抄】7月14日(音読:峰田雅葉)

梅雨明けのコラムにふさわしい、とメモしておいた五行歌がある。〈穴蝉の/背を割って/森の/賑(にぎ)わいが/生まれた〉浜田美智子(草壁焔太編『五行歌の事典』から)。列島の南側に前線が居座る天気図を見て、早かったかと悔いている。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.7.13

【産経抄】7月13日(音読:鈴木春花)

社会的弱者や人権派、平和主義者の装いで身を守りつつ、実際は暴力で自分たちの主義主張を通そうとするほど、卑怯(ひきょう)な振る舞いはない。触らぬ神にたたりなしとばかりに、見て見ぬふりをするのも同じことだろう。参院選の最中、放っておけない暴力行為が相次いでいる。・・・(音読:鈴木春花

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2019.7.12

【産経抄】7月12日(音読:塚本美也子)

イラン・イラク戦争は、1980年から8年続き、100万人を超える死者が出た。途中の84年からは、いわゆるタンカー戦争が始まる。両国が、ペルシャ湾を航行するタンカーなどに、無差別ともいえる攻撃を仕掛けるようになった。・・・(音読:塚本美也子

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2019.7.11

【産経抄】7月11日(音読:加藤亜衣子)

イラン革命前夜の1978年12月、混乱の最中にあったテヘランから、最悪の知らせが届いた。米コンピューター・ソフト会社EDSの幹部2人が逮捕されたというのだ。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.7.10

【産経抄】7月10日(音読:鈴木春花)

太平洋の孤島、イースター島のモアイ像は、いまだ大きな謎に包まれている。ノルウェーの人類学者、ハイエルダールは、南米の巨石文化とのつながりに注目した。・・・(音読:鈴木春花

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2019.7.9

【産経抄】7月9日(音読:塚本美也子)

97年前の今日、60歳で世を去った文豪・森鴎外は、娘を溺愛していた。長女の茉莉(まり)が幼い頃、書斎に入っていくと、仕事を中断して膝の上に乗せた。「お茉莉は上等、目も上等、鼻も上等、頬っぺも上等、性質も素直でおとなしい」。・・・(音読:塚本美也子

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2019.7.8

【産経抄】7月8日(音読:峰田雅葉)

大坂なおみ選手のまさかの初戦敗退は残念だったが、錦織圭選手は絶好調である。テニスのウィンブルドン選手権で、1セットも落とさないまま16強入りを決めた。トップ選手と当たる後半戦が、ますます楽しみである。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.7.7

【産経抄】7月7日(音読:加藤亜衣子)

学業であれ事業であれ、命懸けで立てた志ほど強いものはない。知られた詩の一節がある。〈学もし成らずんば死すとも還(かえ)らじ…人間(じんかん)/到(いた)る処(ところ)/青山(せいざん)有り〉。幕末の志士、村松香雲が15歳で郷里を発(た)つ日に詠んだとされる。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.7.6

【産経抄】7月6日(音読:峰田雅葉)

予想された事態だとはいえ、あきれ果てる。慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的」な解決をうたった平成27年の日韓合意に基づき、韓国で設立された慰安婦財団が解散した。韓国側は日本政府に「手続きが完了したわけではない」と釈明したが、6月に手続きに入った時点で裏切っている。。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.7.5

【産経抄】7月5日(音読:鈴木春花)

昨年1年間に韓国からは753万9000人、台湾からは475万7300人の旅行者が日本を訪れた。多くの人が、寿司(すし)や刺し身を堪能したことだろう。ただせっかく味を覚えても、帰国すれば食べられなくなる。・・・(音読:鈴木春花

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2019.7.4

【産経抄】7月4日(音読:塚本美也子)

昨日の各紙は、中央官庁の幹部人事を一斉に報じていた。そのなかでも破格の扱いで伝えていたのが、文部科学省の初等中等教育局長に丸山洋司官房審議官(57)を起用する人事である。文科省担当の記者に聞くと、省内では以前から丸山氏の仕事ぶりへの評価は高く、花形ポストへの昇進に驚きの声はない。・・・(音読:塚本美也子

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2019.7.3

【産経抄】7月3日(音読:峰田雅葉)

昨日の社会面に掲載された元共産党国対委員長、松本善明(ぜんめい)さんの訃報記事のなかで、なつかしい名前を見つけた。松本さんの最初の妻、絵本作家のいわさきちひろさんである。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.7.2

【産経抄】7月2日(音読:加藤亜衣子)

月刊『Hanada』4月号では、元駐韓国大使の武藤正敏さんと作家の百田尚樹さんが「韓国大闘論」を繰り広げていた。「悪夢のような文在寅政権」をめぐってである。韓国海軍による自衛隊機へのレーダー照射や徴用工訴訟の問題などで、日本は一歩も譲ってはならない。その点で二人の意見は一致している。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.7.1

【産経抄】7月1日(音読:鈴木春花)

最近は、冗談の一つもなかなか言えないご時世になった。こう見えて小欄もいろいろと気を使っている。平成の半ばごろまでは、ある種の髪形の人を「おい、●●(小心のため伏せ字にした)」と呼びかけていたのを悔い改め、令和の御代(みよ)では「そちらの、髪の毛の密度が比較的薄いお方」と言い換えている。・・・(音読:鈴木春花

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2019.6.30

【産経抄】6月30日(音読:塚本美也子)

おごり高ぶる人を前にすると、負けじと胸を反らせてしまう。謙虚な人の前では、こちらも自然と腰が低くなる。〈人と人との応接は、要するに鏡のようなものである〉(吉川英治『三国志』)。人情の機微だろう。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.29

【産経抄】6月29日(音読:峰田雅葉)

「厳密なモニタリングを行い検査した結果、規制対象から外します」。欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は、27日の安倍晋三首相との会談で述べた。東電福島第1原発事故に伴う日本産食品輸入規制を、大幅に緩和すると明らかにしたのだった。福島県産の大豆や5種の山菜も受け入れる。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.6.28

【産経抄】6月28日(音読:塚本美也子)

「とかく日本人は椅子に座りたがり過ぎる」。映画監督の故大島渚さんが、平成7年に雑誌に寄稿したエッセーで指摘していた。立食パーティーでさえ壁際にずらりと椅子が並んでいる、とあきれている。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.27

【産経抄】6月27日(音読:加藤亜衣子)

「梅雨が好きなわけではないが、なんとなく落ち着かない」。24日付小紙大阪版夕刊のコラムは、少雨が続く空の異変をいぶかっていた。それを打ち消すように、梅雨前線がようやく北上してきた。気象庁は昨日、九州北部と四国、中国、近畿の梅雨入りを発表した。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.6.26

【産経抄】6月26日(音読:鈴木春花)

2008年のノーベル賞は、物理学賞と化学賞で日本人4人受賞の快挙に沸いた。実は医学・生理学賞も注目の的だった。仏パスツール研究所のリュック・モンタニエ博士の受賞で、フランスと米国の威信のかかった長年の論争に決着がついたからだ。・・・(音読:鈴木春花

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2019.6.25

【産経抄】6月25日(音読:加藤亜衣子)

69年前の今日、朝鮮戦争が勃発した。未明にソ連の支援を受けた10万の北朝鮮軍が38度線を突破し、総攻撃をかけた。日本の世界史の教科書にも記載されている、歴史的事実である。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.6.24

【産経抄】6月24日(音読:塚本美也子)

先の大戦で米軍に「パーフェクトゲーム」と言わしめた日本軍の作戦がある。76年前、昭和18年6月から7月にかけたちょうどいまごろ秘(ひそ)かに準備が進められた。米軍の包囲をかいくぐり、陸海軍将兵5200人を救出して「奇跡」といわれた。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.24

【産経抄】6月23日(音読:峰田雅葉)

今は亡き落語家の笑福亭松之助さんに、高校生が弟子入りを志願した。風刺の利いた新作落語で人気を博していた、昭和49年の話という。「何でワシのとこなんかに来たんや」。尋ねる師匠に、若者はあけすけに答えた。「センスよろしいから」。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.6.22

【産経抄】6月22日(音読:加藤亜衣子)

共産党のご都合主義は過去に何度か紹介したが、分かっていても驚く。20日の参院環境委員会で、党所属議員が訴えていた。「公務員獣医師が足りないという現実もある」。公務員獣医師不足解消を目指した加計学園の獣医学部新設に、あれほど強く異を唱えたのはどの党だったか。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.6.21

【産経抄】6月21日(音読:塚本美也子)

今月18日夜に放映されたNHKの「クローズアップ現代+」は、緊急地震速報で中断されてしまった。東京地検の特別執行担当に、初めて密着取材していた。別の資料によれば昭和49年の設置以来、職員は「遁刑(とんけい)者」たちの行方を追ってきた。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.20

【産経抄】6月20日(音読:鈴木春花)

5年前、夫の瓜生(うりゅう)新兵衛との間に縁談が持ち上がったとき、剣の達人との触れ込みだった。満江が疑惑をもったのは、あの地震の夜からだ。激しい揺れで跳び起きると、黒い影が部屋を飛び出して行くのを見た。・・・(音読:鈴木春花

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2019.6.19

【産経抄】6月19日(音読:峰田雅葉)

高齢ドライバーの暴走による悲惨な事故をいかに防ぐか。自動車の運転に法律で年齢制限を設けるべきだ、との意見がある。ただ、小紙とFNNが行った合同世論調査では、高齢男性の約6割が反対していた。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.6.18

【産経抄】6月18日(音読:塚本美也子)

薩摩焼の陶郷である苗代川(なえしろがわ)は、鹿児島市から車で西へ40分ほどの丘陵地帯にある。十四代沈寿官(ちん・じゅかん)さんが、いつものように仕事をしていると、お手伝いさんが飛び込んできた。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.17

【産経抄】6月17日(音読:加藤亜衣子)

「恥ずかしくて、いまだにあの交番の前を通れません」。作家の山口恵以子(えいこ)さんが、「小説は夫、お酒はカレシ」の副題のついたエッセーで、「我が酔っ払い人生最大の痛恨事」を書いている。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.6.16

【産経抄】6月16日(音読:鈴木春花)

貴人の飲食物を毒味する役目は、平安期にはすでにあった。元旦に天皇が召し上がる屠蘇(とそ)を試飲するなどした、薬子(くすりこ)という未婚の女性がそれである。毒味役に「鬼」や「鬼食ひ」の異名があるのは、薬子が宮中の鬼の間に控えていたからだとされる。・・・(音読:鈴木春花

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2019.6.15

【産経抄】6月15日(音読:塚本美也子)

「核兵器を製造も所有も使用もしない」。イランの最高指導者、ハメネイ師は13日、安倍晋三首相に語った。イランと北朝鮮が核・ミサイル開発で協力関係にあるとは、かねて指摘されてきた。イラン同様、米国からテロ支援国家に指定されている北朝鮮は、どう受け止めただろうか。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.14

【産経抄】6月14日(音読:峰田雅葉)

30年前の天安門事件の後デモのリーダーたちは、中国当局から指名手配された。彼らに手をさしのべたのが、香港の民主化活動グループである。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.6.13

【産経抄】6月13日(音読:加藤亜衣子)

大地震が相次ぎ、富士山が噴火、やがて日本列島が海にのみ込まれていく。昭和48年に刊行された小松左京さんの『日本沈没』は空前のベストセラーとなった。未曽有の危機にどう対処するのか。学者グループは不眠不休で議論した結果、4つの案を首相に示した。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.6.12

【産経抄】6月12日(音読:鈴木春花)

田辺聖子さんが作家になる前、金物問屋で働いていた話は昨日書いた。目の回るような忙しさの中、当然、男たちの口は荒くなる。自伝小説『しんこ細工の猿や雉(きじ)』に、こんな描写がある。・・・(音読:鈴木春花

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2019.6.11

【産経抄】6月11日(音読:塚本美也子)

阿部昭、井上光晴、佐藤愛子…。昭和38年下半期の芥川賞候補には、後に大活躍する作家の名前がいくつも見える。私のところに来るはずはない。高をくくっていたおせいさん、いや田辺聖子さんが『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で受賞してしまった。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.9

【産経抄】6月9日(音読:峰田雅葉)

将棋の十五世名人、大山康晴は「食」の武勇を誇った人でもある。タイトル戦の前夜、関係者との会食で料理を一気に平らげた。追加で頼んだステーキも胃に収め、こううそぶいている。「明日の朝はウナギだ」。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.6.8

【産経抄】6月8日(音読:鈴木春花)

「国民統合の象徴である天皇を男性に限定する合理的理由はどこにもない」。共産党の志位和夫委員長は最近、党機関紙でこう語るなど、女性・女系天皇に賛意を示している。この発言について、皇室制度を容認することで党のソフト化路線を強調しているとの見方があるが、果たしてそうか。・・・(音読:鈴木春花

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2019.6.7

【産経抄】6月7日(音読:塚本美也子)

一生のうちで違法な薬物を使ったことがある人の割合を薬物生涯経験率と呼ぶ。厚生労働省のホームページに主要先進国と比べた表が載っている。たとえば覚醒剤では日本の0・5%は、米国の4・9%、英国の10・3%に比べて格段に低い。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.6

【産経抄】6月6日(音読:加藤亜衣子)

「許してくれ。悪かった。お願いだから殺さないでくれ」。長男の命乞いに、父親は耳を貸さなかった。「いまじゃ、もう遅いんだよ。親を親とも思わない人間は親の手で死なせてやる」。平成4年6月、現在のさいたま市で高校教師が23歳の長男を刺殺する事件が起きた。なんともむごたらしい場面である。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.6.5

【産経抄】6月5日(音読:峰田雅葉)

夏目漱石はロンドンに留学中、何度も下宿を変えた。大きな停車場の近くに住んでいたとき、夜中にパチ、パチという音が聞こえていた。「各列車が霧の深い時には、何かの仕掛けで、停車場間際へ来ると、爆竹の様な音を立てゝ相図をする」(『永日小品』)。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.6.4

【産経抄】6月4日(音読:鈴木春花)

平成元年6月2日付の小紙に、中国の天体物理学者、方励之(ほう・れいし)氏のインタビュー記事が載っている。「近い将来に直接選挙、10年後くらいには、多党制度が実現するだろう」。民主化運動の指導的立場にもあった方氏は、中国の将来について楽観的だった。・・・(音読:鈴木春花

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2019.6.3

【産経抄】6月3日(音読:加藤亜衣子)

「8050問題」という言葉がある。80代の親が、50代の子供の生活を支えている状態を指す。背景にあるのは、子供の引きこもりの長期化だ。さらに親世代の介護が始まると、兄弟姉妹の生活も脅かされるようになる。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.6.2

【産経抄】6月2日(音読:塚本美也子)

天地創造の時代に、神は理想の国を造ろうとした。地味は豊かで、四季に恵まれ、勤勉な人々の住む日本という国を。横から天使が口をはさんだ。「他の国から不満が出ませんか」。神は思案した。「それもそうだ。では隣を韓国にしておこう」。・・・(音読:塚本美也子

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2019.6.1

【産経抄】6月1日(音読:峰田雅葉)

5月31日未明、眠れぬ徒然(つれづれ)に近所の土手沿いを散策すると、黄色い花々が風に儚(はかな)げに揺れていた。「富士には月見草(つきみそう)がよく似合ふ」。作家、太宰治の言葉が反射的に頭に浮かんだ。もっとも、黄色いのは待宵草(まつよいぐさ)で本当の月見草の花弁は白いが、太宰の時代にはすでに混同されていたらしい。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.5.31

【産経抄】5月31日(音読:塚本美也子)

ソ連時代の有名なジョークである。赤の広場で、「ブレジネフのバカ野郎!」と叫んだ男が、逮捕された。裁判で懲役25年の刑が言い渡される。刑期のうち5年は国家最高指導者への侮辱罪、残りの20年は国家機密漏洩(ろうえい)罪だった。・・・(音読:塚本美也子

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2019.5.30

【産経抄】5月30日(音読:鈴木春花)

米ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード、クライスラーがビッグスリーとして、世界の自動車業界に君臨していた時代の話である。フォード社長のリー・アイアコッカ氏は突然、解雇された。・・・(音読:鈴木春花

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2019.5.29

【産経抄】5月29日(音読:加藤亜衣子)

パキスタン北部の街を走るスクールバスが急ブレーキで止まり、若い男2人が乗り込んできた。「どの子がマララだ?」。男の声に答える間もなく、3発の銃声が響く。当時15歳のマララ・ユスフザイさんの耳には、「トン、トン、トン」と聞こえた。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.5.28

【産経抄】5月28日(音読:塚本美也子)

雪が降りしきる、北海道のローカル線の終着駅が舞台となる。駅長の乙松(おとまつ)は、娘を亡くした日も妻を亡くした日も、列車を見送り続けてきた。浅田次郎さんの短編小説を映画化した『鉄道員(ぽっぽや)』の主役を務めたのは、高倉健さんである。・・・(音読:塚本美也子

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2019.5.27

【産経抄】5月27日(音読:峰田雅葉)

新時代には、新時代にふさわしいヒーローが出現する。令和初の大相撲も日本ダービー(本当は東京優駿という)も、下馬評にもあがらなかった人と馬が優勝をさらっていった。・・・(音読:峰田雅葉

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