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産経抄

2019.6.1

【産経抄】6月1日(音読:峰田雅葉)

5月31日未明、眠れぬ徒然(つれづれ)に近所の土手沿いを散策すると、黄色い花々が風に儚(はかな)げに揺れていた。「富士には月見草(つきみそう)がよく似合ふ」。作家、太宰治の言葉が反射的に頭に浮かんだ。もっとも、黄色いのは待宵草(まつよいぐさ)で本当の月見草の花弁は白いが、太宰の時代にはすでに混同されていたらしい。・・・(音読:峰田雅葉

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