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産経抄
「自衛隊は便利屋ではない」。陸上自衛隊出身の佐藤正久元外務副大臣が、自身のツイッターに記した言葉は重い。新型コロナウイルスの感染拡大で地域の医療現場が悲鳴を上げる中で、自衛官(看護官)による医療支援はやむなしとしても、最重要の本来任務はわが国の防衛だからである。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「戦時下の女性への暴力に反対する芸術作品」。ベルリン中心部のミッテ区に設置された慰安婦像は、もともとこんな触れ込みで申請がなされていた。ところが完成してみると、やはり日本を貶(おとし)めるのが目的だった。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
昨日の小紙1面の「朝晴れエッセー」は多くの読者にとって、わが意を得たり、だったのではないか。作者がかつて旅行中に紛失した携帯電話を、JRの女性駅員はいやな顔ひとつせずごみをかき分けて探してくれた。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
90歳の天寿を全うした物理学者の有馬朗人(あきと)さんは尊敬する人物として、寺田寅彦を挙げていた。有馬さんは孫弟子にもあたる。俳人でもあった有馬さんは「珈琲の渦を見てゐる寅彦忌」という句も詠んでいる。二人ともコーヒーには目がなかった。・・・(音読:峰田雅葉)
産経抄
「パパはビートルズだったの?」。ジョン・レノンさんの5歳の息子、ショーン君が映画「イエロー・サブマリン」を見て発した一言がきっかけだった。ビートルズ解散からすでに10年がたっている。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
浦島太郎の伝説は、全国各地に残っている。愛知県武豊町もその一つ。竜宮神社や浦島橋など“遺跡”も多い。なかでも町の自慢は、太郎が竜宮城から持ち帰って地元の知里付(ちりゅう)神社に献納したとされる玉手箱の存在である。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
ガソリンという言葉には何かと助けられる。明日への英気を養うときの「ガソリンを入れる」(酒を飲んで元気をつける)。気力、体力が衰えたときの「ガス欠」。温暖化に手を貸すようで気が差すものの、文筆稼業にはまことに使い勝手がいい。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「世界中が仏滅と天中殺に落とし込まれたような年」とは、山口恵以子さんの人気小説『婚活食堂4』に出てくる表現だが、その通り今年は暗かった。中国・武漢発の新型コロナウイルス感染症の大流行で、景気は落ち込み各種行事は中止や延期に追い込まれ、不安といらだちが世を覆った。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
韓国の食べ物としてまず思い浮かぶキムチの英語表記は、「KIMCHI」である。もともと日本製のキムチが「KIMUCHI」として海外進出を果たしていた。本場・韓国がクレームをつけ、国際食品規格委員会(CODEX)で認められた経緯がある。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
外務省研修所の玄関を入ると2つの銅像がある。一人は明治の名外交官、陸奥宗光である。もう一人のヘンリー・デニソンを知る人は少ないだろう。米国の外交官から外務省に移り、34年にわたって日本外交を支えた。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
『吾輩(わがはい)は猫である』の猫の主人、珍野苦沙弥は痘痕(あばた)面だった。「主人は折々細君に向って疱瘡(ほうそう)をせぬうちは玉のような男子であったといっている」。あばたにコンプレックスを持つ苦沙弥のモデルは、作者の夏目漱石本人である。幼い時に受けた種痘が原因だった。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
<二人が睦(むつ)まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい…>。吉野弘さんの「祝婚歌」は、数えきれないほどの結婚式で読み上げられてきた。もともと自分のめいのために書いた詩だった。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
仕事が手につかない、というのはいつものことだが、小欄を書くのをほっぽり出して東京競馬場に駆け出したくなった。幸か不幸かコロナ禍で入場者は抽選で約4600人に制限され、行きたくても行けなかったのだが。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
作者不詳の戯(ざ)れ歌をひとつ。〈春つばき夏はゑのきに秋ひさぎ/冬はひらぎに同(おなじく)はきり〉。何のことかさっぱり、という方はそれぞれの字に「木」を添えていただくと読みやすい。椿(つばき)、榎(えのき)、楸(ひさぎ)、柊(ひいらぎ)、桐(きり)。昔の子供は短歌のリズムで漢字の読みを覚えたという。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
サッカーに戦争を持ち込んではならない。ただし、1986年ワールドカップ(W杯)の準々決勝、アルゼンチンとイングランドの対戦には、避けられない事情があった。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
サッカーに戦争を持ち込んではならない。ただし、1986年ワールドカップ(W杯)の準々決勝、アルゼンチンとイングランドの対戦には、避けられない事情があった。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
昭和59年夏の甲子園の大本命は、PL学園(大阪)だった。桑田真澄と清原和博の「KKコンビ」が投打の中心となり、前年夏に優勝、春の選抜でも準優勝していた。その大本命を決勝で破り、茨城県に初めて優勝旗をもたらしたのが、木内幸男さんが率いる取手二高である。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
作家の出久根達郎さんは50年前、東京・下町の古書店の店員をしていた。11月25日の昼頃、古書市場に出かけている主人から、電話で指示を受けた。「三島由紀夫の著書をまとめておけ」。三島の自決で世の中が騒然としていることを出久根さんは知らない。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
昭和を代表する作曲家、古関裕而(こせき・ゆうじ)をモデルにしたNHK連続テレビ小説「エール」がまもなく最終回を迎える。先週、主人公の妻の音が、一人娘の華にお見合いを勧めるシーンがあった。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
今月8日に行われたミャンマーの総選挙は、アウン・サン・スー・チー国家顧問が率いる与党・国民民主連盟(NLD)の圧勝となった。もっとも、スー・チー氏は国際社会からの厳しい批判にさらされている。イスラム教徒少数民族、ロヒンギャへの迫害にまったく収まる気配がないからだ。・・・(音読:鈴木春花)
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春の味覚であるハマグリが、このところ九十九里浜に打ち上げられている。大粒の二枚貝がごろごろした晩秋らしからぬ光景は、一説によると海水温の変化が原因だという。虫の知らせと受け止め、肌に粟(あわ)立つものを覚えた人は多いかもしれない。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
お笑いタレント、劇団ひとりならぬ「政党ひとり」というところか。所属国会議員4人のうち、福島瑞穂党首を除く3人が離党する見通しとなった社民党のことである。「党が分かれて小さくなることは残念でならない」とは元党首の村山富市元首相の弁だが、抄子には全く残念だと思えない。・・・(音読:鈴木春花)
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昨日発売された「新解さん」こと『新明解国語辞典』(三省堂)の第8版で、「忘年」を引いてみた。「年末に仲間の人が集まって、その年最後の談笑・飲食の機会をもつこと」とある。コロナ禍のせいで、今年は仲間と会食する機会が激減した。せめて年末には忘年会を、と楽しみにしていた飲ん兵衛の小欄にとって憂鬱な日々が続く。・・・(音読:加藤亜衣子)
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英和辞典でジャパンと引くと、漆あるいは漆器と出る。16世紀後半、ヨーロッパに日本の漆器が伝えられると、人々はその美しさに驚嘆した。中国が「磁器(チャイナ)の国」であるように、日本も「漆器の国」と呼ばれるようになった。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
海外旅行に飽き足らなくなった日本人の間で、月旅行のブームが始まっていた。筒井康隆さんの短編小説『農協月へ行く』は、こんな設定である。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
喫茶店で向かい合って座っていると、不意に「あなたがだんだん遠くなる」と言って、そのまま気を失ってしまうことが何度もあった。没後10年になる歌人の河野(かわの)裕子さんの女子大生時代のエピソードである。・・・(音読:鈴木春花)
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上方歌舞伎の再興に尽くし88歳で亡くなった人間国宝、坂田藤十郎さんは、子供の頃、「実は歌舞伎にあまり興味がなかった」と意外なエピソードを明かしている。平成25年の新歌舞伎座(東京)開場に際し、本紙「話の肖像画」で亀岡典子編集委員のインタビューに答えていた。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
時の権力者を匿名の文書で当てこする文化は、昔からあった。風刺の効いた狂歌などを詠み、道に落としておく。これを「落書(らくしょ)」と呼んだ。寛政の改革で知られる松平定信は、落書でおもちゃにされた一人である。・・・(音読:峰田雅葉)
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米大統領選をめぐり、トランプ大統領が勝った4年前と同じような受け身の言説が目立つ。トランプ氏は選挙戦の不正を訴えて訴訟攻勢に出ており、まだ正式決着はみていない段階だが、いわく「バイデン氏就任で日本はこうなる」「中国、北朝鮮対応で日本ははしごを外される」…。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
東北地方の山間で昔から行われてきた狩猟には、熊犬と呼ばれる猟犬が欠かせない。戸川幸夫さんの動物小説『熊犬物語』によると、気が強いだけでは務まらない。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
参勤交代は江戸幕府が諸大名に課した義務の一つだった。原則として1年ごとに、江戸と国元を行き来させる。天保12(1841)年には、現在の愛知県豊橋市を治めていた三河吉田藩の若殿様が、初めてのお国入りを果たしている。・・・(音読:鈴木春花)
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米大統領選で当選を確実にした民主党候補、バイデン前副大統領(77)は、選挙戦終盤の10月初旬、ペンシルベニア州ゲティズバーグを演説の場に選んだ。南北戦争の激戦地であり、第16代大統領リンカーンが歴史的な名演説を行った地としても知られる。もっともバイデン氏が引用したのは、有名な「人民の人民による人民のための政治」ではない。・・・(音読:峰田雅葉)
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昭和56年に放映された名作ドラマ「北の国から」にこんなシーンがあった。主人公の五郎の一家は、東京から北海道の富良野に移り住んで初めての冬を迎える。「寒くてやってられませんよ」。・・・(音読:加藤亜衣子)
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秋篠宮殿下の愛車は黄色のフォルクスワーゲンだった。夏の静養で軽井沢をお訪ねになったときは、ホテルからテニスコートまで運転して通われた。危なげないハンドルさばきは、報道陣の間で評判だったという。・・・(音読:加藤亜衣子)
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漫画と映画で記録的な快進撃を見せる『鬼滅の刃』は、一大社会現象である。「『全集中の呼吸』で答弁させていただく」。菅義偉首相が国会で作中の言葉を用いて気合を示せば、主人公たちの宿敵のセリフを引いて首相を牽制(けんせい)する野党議員もいた。ちょっと不似合いだがユーモラスな光景だった。・・・(音読:峰田雅葉)
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米国の正式国名「ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ」はなぜ、「アメリカ合州国」ではなく、「合衆国」と翻訳されたのか。もともと合衆国は日本製の訳語ではなく、清朝末期の中国で生まれた言葉だった。衆人(多くの人)が協力一致して経営する国という意味である。「合衆-国」であって、「合-衆国」ではないというのだ(『明治のことば』斎藤毅著)。・・・(音読:峰田雅葉)
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「どうか皆さん、アイゼンハワー将軍が自らに託された大きな仕事を成し遂げるのに必要な支持を与えていただきたい。私は彼を支持することを誓います」。作家の井上一馬さんが編んだ『後世に伝える言葉』から引いた。・・・(音読:鈴木春花)
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「世界一貧しい大統領」として日本でも広く知られる南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領は先月、政界引退を発表した。大統領在任中、世界で初めて大麻(マリフアナ)の生産から販売までをすべて認めた決定でも注目された。・・・(音読:加藤亜衣子)
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映画「夫婦善哉(めおとぜんざい)」は、森繁久弥さんの代表作の一つに数えられる。主人公の柳吉は、化粧問屋の若旦那である。妻子があるのに芸者に入れ揚げ勘当される。・・・(音読:加藤亜衣子)
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映画「007」のジェームズ・ボンド役にショーン・コネリーさんが抜擢(ばってき)された時、原作者のイアン・フレミングは不満だった。確かに身長188センチのたくましい体に恵まれ、男ぶりは申し分ない。・・・(音読:峰田雅葉)
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学問の心得がある者は、寺子屋で子供たちに読み書きを教えた。手先の器用な者は花札の絵を描き、金魚やコオロギを育てては町人に売る者もいた。これらは全て、江戸時代の下級武士が精を出した内職だという。・・・(音読:鈴木春花)
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国内の新型コロナウイルス感染者(陽性反応者)数が29日、累計で10万人を超えた。一見、膨大な数字に思えるが、フランスでは同日だけでその半数に迫る4万7千人超の感染者が出た。累計感染者数も、人口は日本の半分強なのに120万人以上を数え、医療現場は逼迫(ひっぱく)している。・・・(音読:加藤亜衣子)
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佐藤栄作元首相のあだ名は、「政界の団十郎」だった。歌舞伎界の最高位、市川団十郎のお家芸といえば、「にらみ」である。口数の少ない佐藤氏が団十郎ばりの大目玉で射すくめると、議員や官僚は震え上がったという。・・・(音読:峰田雅葉)
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全日本空輸(ANA)の創業者は、朝日新聞の社長も務めた美土路昌一(みどろ・ますいち)である。敗戦後、GHQは日本のすべての航空事業を禁止した。美土路は、失業したパイロットや航空整備士を救済するための組織「興民社」の会長を引き受ける。・・・(音読:塚本美也子)
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森に生きる動物たちにとって、秋になって地面に落ちたドングリ(ブナ、ミズナラなどの実)は大切なごちそうである。その一部は巣穴や土の中に蓄えられて冬の間の食料となるが、食べ残しも出る。それが翌春に発芽して若木へと成長する。・・・(音読:鈴木春花)
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「どうして『こうのとりのゆりかご』(赤ちゃんポスト)をつくったのか」。熊本市の慈恵病院理事長、蓮田太二(はすだたいじ)さんは何度も同じ質問を受けてきた。きっかけとなったのは、ドイツで視察した「ベビークラッペ」という仕組みである。・・・(音読:加藤亜衣子)
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駅売りの新聞が見出しで売っているように、映画もタイトルがすべて。どんなに中身が良くても表紙が悪けりゃ誰も見てくれない。若かりし頃、見出しをつける整理部に配属され、面白くない顔をしていたのだろう。旧知の宣伝マンに見出しの重要性を懇々と諭された。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
ある職業の訓練内容という。水深20メートルの海底にある居住施設に、1週間ほど滞在する。海中の作業では、ヘルメットが割れて海水が入ってきたときの対処法や、非常用酸素の使い方などを学ぶ。どんなトラブルにもパニックに陥らないためである。・・・(音読:塚本美也子)
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「政府には(会員候補6人の)任命拒否の理由を説明する責任がある」。18日の小紙朝刊で政府機関、日本学術会議の大西隆元会長が主張していた。任命権者である菅義偉(すが・よしひで)首相のチェックや干渉はけしからんというのであれば、なぜ民間組織への移行を図らないのか不思議でならない。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「夜間に遊べる場所が少ない」。ラグビーワールドカップ(W杯)の観戦のために昨年日本を訪れた外国人観光客が口にした不満の一つである。ニューヨークを代表する観光スポットであるブロードウェーを例に挙げると分かりやすい。・・・(音読:塚本美也子)
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