産経抄

2015.1.1

【産経抄】新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

いつも「産経抄」の音読コンテンツをご愛聴いただき

ありがとうございます。

本日の音読コンテンツは掲載をお休みさせていただき、

3日(土)朝にまとめて掲載いたします。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2014.12.31

【産経抄】12月31日(音読:峰田雅葉)

犬の散歩の途中に、なじみのそば屋さんの店先で、生そばとつゆのセットを買い求める。大晦日(みそか)の朝の習わしである。年越しそばの習慣は、江戸時代の半ばごろから始まったらしい。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.12.30

【産経抄】12月30日(音読:塚本美也子)

「一番の呼び物は、等身大のバレリーナの演技が鑑賞できる3D(立体)映像である」「電話で、映像もやり取りできる」「多くの砂漠地帯では、太陽エネルギー発電所が稼働している」。・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.29

【産経抄】12月29日(音読:根岸麻衣子)

中国の浙江(せっこう)省杭州と北京を南北につなぐ「京杭(けいこう)大運河」は、全長1700キロにも及ぶ。605年に工事を始めた隋の煬帝(ようだい)は、計100万人を動員して、数え切れないほどの死者を出した。今年世界遺産にも登録された巨大運河を、中国の歴史家は、「狂気の偉業」と表現するそうだ(『ナショナル ジオグラフィック2013年5月号』)。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.12.28

【産経抄】12月28日(音読:岡本由季)

年の瀬の季語である「煤(すす)払い」は、平安期にはすでにあった風習とされる。江戸時代は12月13日がその日とされ、江戸の城内も町中も総出で、はたきとほうきを持った。大掃除が落着すれば、家の誰かをつかまえて胴上げする習慣まであったという。・・・(音読:岡本由季

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2014.12.27

【産経抄】12月27日(音読:峰田雅葉)

御用納めのきのう、今年を象徴するかのような記者会見が2つあった。小保方晴子氏らが発表したSTAP細胞論文を調べていた理化学研究所調査委員会の会見と、慰安婦報道に関する第三者委員会の報告書を受けて朝日新聞が自らの見解を示した会見である。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.12.26

【産経抄】12月26日(音読:塚本美也子)

自分の財産を子供たちにできるだけ多く残したい、と願うのは当然である。お金持ちの本音は、相続税などもってのほか、ではないか。ただし19世紀後半の米国で、鉄鋼王の異名を取ったアンドリュー・カーネギーは、大賛成だった。・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.25

【産経抄】12月25日(音読:根岸麻衣子)

「チャールズ・ディケンズの『クリスマスキャロル』を知っていますか」。平成17年の年の暮れ、青森地裁の裁判官が、被告に問いかけた。強欲な金貸しの男が、クリスマスイブに見た夢をきっかけに改心するおなじみの物語を紹介して、こう諭したという。「社会的弱者のために自分に何ができるか、考えてください」。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.12.24

【産経抄】12月24日(音読:岡本由季)

きのうの朝日新聞の1面コラム「天声人語」は、冒頭で司馬遼太郎さんの言葉を引用していた。司馬さんは小紙の大先輩である。お返しというわけではないが、小欄には深代惇郎(ふかしろ・じゅんろう)さんにご登場を願う。かつて「天声人語」を担当した伝説のコラムニストである。・・・(音読:岡本由季

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2014.12.23

【産経抄】12月23日(音読:塚本美也子)

JR東日本は、平成13年11月18日から、東京近郊の424駅でIC乗車券「Suica(スイカ)」のサービスを始めた。開発に携わった椎橋(しいばし)章夫さんたちが頭を悩ませたのは、用意する枚数だった。「鉄道会社として、売り切れを出してはならない」。経営陣からも厳命されていた。結局650万枚を用意して、事なきを得たという(『ペンギンが空を飛んだ日』交通新聞社新書)。・・・(音読:塚本美也子

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SankeiBizピックアップトーク

2014.12.22

【産経抄】12月22日(音読:根岸麻衣子)

米ワシントンDCの信号がすべて青になり、交差点で事故が続出する。テレビの画面が乗っ取られてしまう。やがて電話がつながらなくなり、電気も止まる。テログループが、米国を支えるシステムに侵入して、思うままに操り始めたのだ。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.12.21

【産経抄】12月21日(音読:峰田雅葉)

団体ツアーの草分けであろう。英国人トマス・クック率いる外国人旅客の一行が、万里の波濤(はとう)を越えて東京を訪ねたのは明治5(1872)年の初冬だった。全行程は約4万3千キロ、約220日。世界一周の船旅という。ぶらりどころか冒険に近い。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.12.20

【産経抄】12月20日(音読:岡本由季)

ちょっとした割烹(かっぽう)着ブームが起きたのは、まだ今年だったのが、信じられないほど遠い昔のような気がする。祖母からもらった割烹着で実験を重ねた若手女性研究者が、ノーベル賞級の発見をした、と権威アル研究所が発表したとあって小欄も信じ込んでしまった。・・・(音読:岡本由季

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2014.12.19

【産経抄】12月19日(音読:塚本美也子)

米国の文豪、アーネスト・ヘミングウェーが、キューバの沖合をヨットで航行中、手こぎボートに乗った老人が、巨大な魚と格闘しているのを目撃する。手助けを申し出ると、「あっちへ行け」と拒まれた。・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.18

【産経抄】12月18日(音読:根岸麻衣子)

大相撲が八百長問題で揺れていたころ、スティーブン・レビット米シカゴ大教授が別の作家とともに書いた『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)が話題になっていた。分析の対象となったのは、平成元年の初場所から12年の初場所までの幕内と十両の取組である。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.12.17

【産経抄】12月17日(音読:峰田雅葉)

生物学者の池田清彦さんによると、人類がまだ狩猟採集生活を送っていた1万年以上前には、人から人へ伝染する病気はほとんどなかった。人々は群れで生活し、他の群れとの接触がなかったからだ。やがて定住生活を始め、疫病に悩まされるようになる(『やがて消えゆく我が身なら』)。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.12.16

【産経抄】12月16日(音読:塚本美也子)

きのうの小紙の紙面で、衆院選の比例代表開票結果の表を見ていて首をひねった。北海道ブロックで立候補した「なし」と名乗る政党が、「次世代」や「社民」を大きく上回る10万票を獲得している。正式名は「支持政党なし」。党としての政策も一切ない。・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.15

【産経抄】12月15日(音読:塚本美也子)

1984年の秋、2期目をめざすレーガン米大統領は、選挙戦を有利に進めていた。ただ陣営では、73歳という年齢が気がかりだった。対する民主党のモンデール候補は、56歳の若さである。・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.14

【産経抄】12月14日(音読:岡本由季)

受験生たちの信仰を集める「天神さん」も、世にあだをなす怨霊と恐れられた時期がある。そう書けば、小銭をつまんだ若者は渋い顔かもしれない。菅原道真を「日本三大怨霊」の一つとする説は、確かにある。・・・(音読:岡本由季

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2014.12.13

【産経抄】12月13日(音読:根岸麻衣子)

無類の汽車好きで知られた作家の内田百閒は、一等車と食堂車を偏愛した。終戦直後の混乱がなおくすぶり、朝鮮戦争が勃発した昭和25年に百閒先生、用もないのに特急「はと」の一等車に乗って大阪に出かけたほどである。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.12.12

【産経抄】12月12日(音読:塚本美也子)

日本人初のノーベル賞学者が誕生した昭和24年11月3日、湯川秀樹博士は、家族とともにニューヨークに滞在していた。妻のスミさんは、ちょうど日本の知人から送られてきた振り袖をトランクに詰めて、ストックホルムへ旅立った・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.11

【産経抄】12月11日(音読:峰田雅葉)

大阪・千里の万博跡地に、甲子園出場校のための選手村を造る。実現すれば、滞在費用に悩む出場校の負担もかなり軽減できる。元日本野球連盟会長の山本英一郎さんは生前、こんな構想を温めていた。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.12.10

【産経抄】12月10日(音読:岡本由季)

昭和62年のシーズン後、阪神監督を解任されてからちょうど1年たっていた。久しぶりにマスコミの前に現れた吉田義男さんの口から、仰天発言が飛び出した。「来年から、パリでユニホームを着まっせ」・・・(音読:岡本由季

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2014.12.9

【産経抄】12月9日(音読:根岸麻衣子)

俳人の小林一茶は大のフグ好きだった。〈鰒(ふぐ)食はぬ奴には見せな不二の山〉。富士山まで持ち出す、絶賛ぶりである。〈五十にて鰒の味を知る夜かな〉。小欄はこちらの句に、より親しみを感じる。確かに、冬、フグ鍋を囲むようになったのは、50歳近くになってからだ。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.12.8

【産経抄】12月8日(音読:塚本美也子)

「酒池肉林」に代表される、中国歴代皇帝の贅沢(ぜいたく)のエピソードには驚かされる。中国文学者の井波律子さんによると、贅沢の担い手は歴史的には、皇帝から貴族、商人へと移行していった。たとえば、司馬炎が265年に立てた西晋王朝の下では、貴族たちが激しい贅沢競争を繰り広げた。・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.7

【産経抄】12月7日(音読:峰田雅葉)

職業柄、人の盛衰を語る際に手拍子で「都落ち」や「西下」の言い回しを使うことがある。地方を下風に置く後ろめたさを感じつつも、目をつぶってキーボードをはじく。あの『坊っちゃん』だって堂々と田舎をさげすんでいたではないか…。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.12.6

【産経抄】12月6日(音読:根岸麻衣子)

北海道へ行く楽しみが減ってしまう。JRは来春のダイヤ改正で、上野-札幌間の「北斗星」を廃止するという。ブルートレインと呼ばれた客車寝台特急は、臨時を除き列島から全て消える。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.12.5

【産経抄】12月5日(音読:塚本美也子)

自動車の運転者と同乗者の命を守る、切り札となるのが、エアバッグである。発明者の一人とされる小堀保三郎さんは、小学校を出てすぐ奉公に出され、独学でさまざまな技術を学んだ。・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.4

【産経抄】12月4日(音読:岡本由季)

街を歩くと、マスク姿が目立ってきた。インフルエンザの流行が始まっているらしい。今季の型は、ワクチンが効きにくいと、朝のワイドショーで医師が警告していた。・・・(音読:岡本由季

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2014.12.3

【産経抄】12月3日(音読:根岸麻衣子)

小紙大阪版夕刊の1面のコラム「湊町365」はきのう、今年の「新語・流行語大賞」を取り上げていた。年間大賞に選ばれた、「集団的自衛権」と「ダメよ~ダメダメ」を並べると、どっかの政党のスローガンみたいだ、というのである。確かに、今年の世相を反映し、話題になった言葉を選ぶというより、安倍政権への批判を優先しているようだ。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.12.2

【産経抄】12月2日(音読:塚本美也子)

北京に碁の天才少年がいる、との話が、日本の棋界に伝わってきたのは、昭和の初めごろだった。日本留学を実現するために奔走する関係者から相談を受けた後の首相、犬養毅は、からかい半分にたずねたという。・・・(音読:塚本美也子

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2014.12.1

【産経抄】12月1日(音読:岡本由季)

もし、父親が車の免許を持っていたら、上原浩治選手の大リーグでの活躍はなかったかもしれない。上原家では休日、遠出をすることなく、自宅近くの河川敷で過ごすのが習わしだった。幼い上原さんと兄は、一日中、ボールを投げたり打ったりして過ごした。・・・(音読:岡本由季

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2014.11.30

【産経抄】11月30日(音読:峰田雅葉)

鎌倉期の歌人、藤原定家は夜空の動きに世の吉凶を重ねていたらしい。定家の日記『明月記』に、何度か「客星」「奇星」なる星が現れる。その都度、夜空は明るく染まり、不安に駆られた定家は陰陽師(おんみょうじ)を呼び寄せた。一種の星占いといえなくもない。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.11.29

【産経抄】11月29日(音読:根岸麻衣子)

はるか昔、対馬に行ったことがある。そのころは、韓国からの旅行客はほとんどおらず、島の玄関口である厳原ものんびりしたものだった。いまや本紙連載「島が危ない」で紹介したように、目と鼻の先にある韓国から観光客が押し寄せ、わがもの顔で通りを練り歩いているという。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.11.28

【産経抄】11月28日(音読:峰田雅葉)

昨年7月に行われた参院選の「一票の格差」をめぐる裁判で、最高裁大法廷の判断は、「違憲状態」だった。15人の裁判官のうちただ1人が、「選挙無効」の厳しい意見を述べたという。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.11.27

【産経抄】11月27日(音読:岡本由季)

文豪、谷崎潤一郎と妻の松子の結びの神は、芥川龍之介だった。大阪船場の豪商の妻だった松子は、知人の紹介でファンだった芥川との面会を果たす。同席していたのが谷崎だった。・・・(音読:岡本由季

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2014.11.26

【産経抄】11月26日(音読:根岸麻衣子)

『善の研究』などで知られる哲学者の西田幾多郎(きたろう)は、明治40年1月に、5歳の次女を病気で失った。その年の11月に「我が子の死」と題する随筆を発表している。「亡き我児の可愛(かわい)いというのは何の理由もない。ただわけもなく可愛いのである」。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.11.25

【産経抄】11月25日(音読:塚本美也子)

1847年5月8日、善光寺の町は、御開帳に訪れた大勢の参詣客でにぎわっていた。夜の10時ごろ、地震が発生し、まもなく火の手が上がった。長野市のホームページによると、震源地は長野市直下で、規模はマグニチュード7・4程度と推定される。・・・(音読:塚本美也子

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2014.11.24

【産経抄】11月24日(音読:峰田雅葉)

幕末、黒船で来航した米国のペリー提督は、幕府から多くの贈答品を受け取った。そのなかには、狆(ちん)と呼ばれる小型犬も含まれていた。狆はやがて「ジャパニーズ・スパニエル」と名付けられ、米国や欧州で大流行する。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.11.23

【産経抄】11月23日(音読:塚本美也子)

「勝ちに不思議の勝ちあり」とは言い得て妙で、形勢の優劣が何かの拍子に入れ替わることがある。プロ野球では戦況を一変させる采配が「マジック」と尊ばれた時期もあった。格言の典拠は江戸期の剣術書という。勝負事の万般に通じる教えだろう。・・・(音読:塚本美也子

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2014.11.22

【産経抄】11月22日(音読:岡本由季)

昭和の昔、義理と人情を秤(はかり)にかければ、本音はともかく建前では、どの世界でも義理が重かった。天下を取るための権謀術策、離合集散は、当たり前の政界でも選挙となると、有権者に対する最低限の筋目は大事にしていた。・・・(音読:岡本由季

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2014.11.21

【産経抄】11月21日(音読:塚本美也子)

松本清張が昭和32年から翌年にかけて雑誌に連載した『点と線』は、空前の推理小説ブームを巻き起こした。ストーリーは、青酸カリで始まって、青酸カリで終わる。・・・(音読:塚本美也子

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2014.11.20

【産経抄】11月20日(音読:根岸麻衣子)

中国文学者の高島俊男さんが、ある年の暮れに入院して、喫煙室でくつろいでいた時のことだ。「12月をなんで師走というか知ってるか」。物知り自慢の患者仲間が、講釈を始めた。「師というのは先生や。その先生が12月にはあっちこっち走り回る。せやから…」・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.11.19

【産経抄】11月19日(音読:塚本美也子)

きのう訃報が届いた日本映画を代表する大スター、高倉健さん(83)は、寡黙な人だった。本名・小田剛一のプライバシーは謎に包まれていた。その一方で、エッセー集『あなたに褒められたくて』では、自らのルーツに言及している。・・・(音読:塚本美也子

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2014.11.18

【産経抄】11月18日(音読:根岸麻衣子)

恥ずかしながら、最近まで知らなかった。鳩山由紀夫元首相が、政治活動で使う名前を「友紀夫」に変えていた。「友愛への理解を深める」のが理由というから、あきれてしまう。「最低でも県外」。鳩山氏の無責任な発言が、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設問題をこじらせ、地元に不毛な対立を生んでしまった。・・・(音読:根岸麻衣子

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2014.11.17

【産経抄】11月17日(音読:峰田雅葉)

ソニーの前身、東京通信工業がトランジスタラジオの開発に成功したのは、昭和30(1955)年1月である。その2カ月後には、創業者の一人、盛田昭夫氏が、ニューヨークで売り込みを始めていた。敗戦国で作られた小さなラジオに対する偏見にも、盛田氏はめげない。・・・(音読:峰田雅葉

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2014.11.17

【産経抄】11月16日(音読:塚本美也子)

「つよさ」を表す漢字には、「強(きょう)」とは別に「勁(けい)」がある。例えば書画や詩文に力がみなぎるさまを「雄勁(ゆうけい)」という。「勁草(けいそう)」は風雪に耐えるつよい草から転じ、思想信条の堅固なさまを指す。物の本に、左半分の「●(けい)」は縦糸の意味とあった。さしずめ人の背骨を貫く矜持(きょうじ)であろう。・・・(音読:塚本美也子

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産経抄

2014.11.17

【産経抄】11月15日(音読:峰田雅葉)

フェイスブックなどSNSや電子メール全盛時代となった今でも、小社には毎日、大量のはがきや手紙、ファクスが届く。中には耳の痛いご指摘や抗議文もあり、襟を正して拝読しているが、8月18日の夕刻、何の前触れもなく編集局に届いた1枚のファクスには驚いた。・・・(音読:峰田雅葉

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産経抄

2014.11.17

【産経抄】11月14日(音読:根岸麻衣子)

スポーツや芸術の世界で偉業を成し遂げた人たちは、生まれながらの才能に恵まれているのか、それとも努力の結果なのか。米ミシガン州立大学のザック・ハンブリック教授が、今年6月に学術誌に発表した論文によれば、「両方が相互に作用する」。・・・(音読:根岸麻衣子

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産経抄

2014.11.17

【産経抄】11月13日(音読:岡本由季)

東京で今年の冬の訪れを告げる「木枯らし1号」が吹いたのは、先月27日だった。春に吹く強い南風は、一番二番と数えるのに、木枯らしは、なぜ1号2号なのだろう。何年か前にコラムで疑問を呈したことがある。・・・(音読:岡本由季

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