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2019.2.10

【産経抄】2月10日(音読:鈴木春花)

いつにない冷え込みに眠りを妨げられ、時計の目覚ましが鳴るより早く床を抜け出た。明け切らぬ町を最寄り駅へと急ぐ。寝息を立てる近隣の屋根、沿道の植え込みには、粉砂糖をまぶしたほどの雪がすでに積もっていた-。9日朝の東京である。・・・(音読:鈴木春花

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2019.2.9

【産経抄】2月9日(音読:峰田雅葉)

どうやら、柳の下に二匹目のドジョウはいないようである。野党は厚生労働省の「毎月勤労統計」が不適切な調査だと発覚した際、平成19年5月の第1次安倍晋三政権時代に明るみに出た「消えた年金問題」の再来だと意気込んだ。安倍政権が倒れる端緒となった不祥事だった。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.2.8

【産経抄】2月8日(音読:塚本美也子)

表向き肉食が禁じられていた江戸時代でも、薩摩(鹿児島)では普通に豚肉が食べられていた。それに目を付けたのが、豚肉が大好物だった最後の将軍、徳川慶喜である。「豚一殿(ぶたいちどの)」というあだ名がついたほどだ。・・・(音読:塚本美也子

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2019.2.7

【産経抄】2月7日(音読:加藤亜衣子)

ホワイトハウスに悲報がもたらされたのは、1986年1月28日の朝だった。スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故である。レーガン米大統領とスタッフは、その日の夜に議会で行う一般教書演説の打ち合わせの最中だった。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.2.6

【産経抄】2月6日(音読:峰田雅葉)

早くに妻を亡くした人形作家のハルさんの一人娘、ふうちゃんが、結婚式を挙げる。式場に向かうハルさんは、娘が成長の過程で遭遇したいくつもの事件を思い出す。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.2.5

【産経抄】2月5日(音読:塚本美也子)

南部アフリカのアンゴラでは、1975年の独立以来、27年間も内戦が続いた末にようやく終息した。かくも長引いたのは、政府、反政府勢力がそれぞれ、豊富な石油、ダイヤモンドの利権を押さえていたからだ。両勢力とも戦争資金に事欠かず、武器補給が途絶えることがなかった。・・・(音読:塚本美也子

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2019.2.4

【産経抄】2月4日(音読:鈴木春花)

さあ、北海道へ行こう。という気分が、今ひとつ出てこない。昨年の北海道胆振東部地震の影響で落ち込んだ観光産業を支援しようと、観光庁が音頭をとっている「元気です北海道」キャンペーンも絶賛開催中なのだが、中年鉄道愛好家には、どうも食指が動かない。・・・(音読:鈴木春花

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2019.2.3

【産経抄】2月3日(音読:加藤亜衣子)

明治生まれの詩人、坂村真民に『二度とない人生だから』という情味豊かな一編がある。一輪の花に愛を注ごう、一匹の虫も踏まぬよう心しよう-と誓った詩はこう続く。〈一ぺんでも多く/便りをしよう/返事はかならず/書くことにしよう〉。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.2.2

【産経抄】2月2日(音読:峰田雅葉)

日教組の今年の教育研究全国集会が1日、北九州市で始まった。集会で岡島真砂樹委員長は強調したという。「憲法、平和と民主主義、そして教育の危機がさらに緊迫度を増している」。旧態依然、時代錯誤、頑迷固陋(ころう)…といった四字熟語が頭に浮かぶ。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.2.1

【産経抄】2月1日(音読:塚本美也子)

「節分には必ずお化けが出た」と直木賞作家の松井今朝子(けさこ)さんはいう。生家である京都・祇園町の日本料理店に訪ねてくる、仮装した芸妓(げいこ)さんや舞妓(まいこ)さんを指す。豆まき同様に、冬から春の変わり目に生じる魔=鬼を払う意味があった。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.31

【産経抄】1月30日(音読:鈴木春花)

「この道ひとすじなんて言葉は絶滅しちゃったんだなあ。橋本治ってヒトを見てるとつくづく思う」。35年前のインタビュー記事は、軽い調子の書き出しである。・・・(音読:鈴木春花

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2019.1.30

【産経抄】1月30日(音読:加藤亜衣子)

『罵詈(ばり)雑言辞典』を編集した奥山益朗(ますろう)さんは、前書きでぼやいている。「日本語は実に罵言の貧困な言葉だ」「ことに東京を中心とした共通語には、ロクな罵語がない」。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.1.29

【産経抄】1月29日(音読:鈴木春花)

作家の故水上勉は、9歳のときに京都の寺に預けられた。やがて寺を飛び出し、42歳で直木賞を受賞して流行作家になるまで、職を転々とする。薬の行商、役所勤め、中国での苦力(クーリー)監督、代用教員など、その数は30を超えた。・・・(音読:鈴木春花

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2019.1.28

【産経抄】1月28日(音読:峰田雅葉)

「テニスでは、あと一本で勝つという時が難しい。人間って必ず欲、煩悩が出るから。何がなんでも勝ちたいという気持ちが出てしまう。それを『待ってました!』とばかりに相手に見取られてしまう」。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.1.27

【産経抄】1月27日(音読:塚本美也子)

ロシアのプーチン大統領は隠れもない柔道の達者である。総本山の講道館(東京都文京区)をこれまで何度か訪ねており、平成12年には六段と紅白帯を贈られてもいる。同僚記者が昨年、講道館に問い合わせた。「その後、新たな段位を贈られましたか」。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.26

【産経抄】1月26日(音読:加藤亜衣子)

戦後日本文学界を代表する作家、三島由紀夫は漫画好きだった。「私は自分の小学生の娘や息子と、少年週刊誌を奪ひ合つて読むやうになつた」(『劇画における若者論』)。ちばてつやさんの『あしたのジョー』の続きを読むために、夜中に週刊少年マガジン編集部を直接訪ねた逸話もある。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.1.25

【産経抄】1月25日(音読:鈴木春花)

『半七捕物帳』の作者、岡本綺堂が若い頃の東京には、まだ江戸の情緒が残っていた。インフルエンザが猛威を振るった明治23年から翌年にかけて、江戸時代に流行(はや)った「お染風」の呼び方が復活する。・・・(音読:鈴木春花

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2019.1.24

【産経抄】1月24日(音読:峰田雅葉)

驚いたことに40年以上も前に刊行された本が、昨年12月から新装版として書店に並んでいる。故山本七平さんの『「空気」の研究』(文春文庫)である。山本さんは、日本社会を「大きな絶対権をもった妖怪」である「空気」をキーワードに分析する。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.1.23

【産経抄】1月23日(音読:塚本美也子)

「情熱の歌人」と呼ばれた与謝野晶子は明治45年、シベリア鉄道で一人パリに向かった。前年に渡欧した夫の寛の後を追ったのだ。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.22

【産経抄】1月22日(音読:加藤亜衣子)

映画は、学生たちが大使館に押し入り、多数の外交官を人質にする場面で始まる。1979年11月にイスラム革命後のイランで起きた、米大使館占拠事件である。実は6人の職員が裏口から脱出して、カナダ大使公邸にかくまわれていた。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.1.21

【産経抄】1月21日(音読:峰田雅葉)

流れ星はかつて、夜這星(よばいぼし)と呼ばれていた。清少納言も『枕草子』のなかで、「よばひぼしすこしをかし。尾だになからましかば、まいて」と書いている。「流れ星も興味深い。尾がなければもっといいのに」。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.1.20

【産経抄】1月20日(音読:塚本美也子)

冬木立の下を歩くと、ふと気付くことがある。裸の枝が織りなす網の目を透かし、仰ぎ見る空は思いのほか青い。揚げ損ねの洋凧(ようだこ)を召し捕ったサクラの枝は、すでに新たな季節の予感をふくらみの中に宿している。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.19

【産経抄】1月19日(音読:峰田雅葉)

「北と南が手を握って日本の罪悪を暴き…」。北朝鮮の李種革(リ・ジョンヒョク)・朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長は昨年11月、韓国での国際シンポジウムでこう訴えた。韓国最高裁がいわゆる徴用工訴訟で、日本企業に損害賠償を命じる確定判決を出したことを受けての共闘宣言である。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.1.18

【産経抄】1月18日(音読:塚本美也子)

「結婚は簡単だが、離婚は難しい」。英国のチャールズ皇太子とダイアナ妃が繰り広げた泥沼の離婚劇は、この言葉をまざまざと思い出させてくれた。二人の間には、結婚当初からすきま風が吹いていたらしい。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.17

【産経抄】1月17日(音読:鈴木春花)

現在なら、監督失格である。「肩が痛い」と訴えても、「たるんどる」の一言ですまされた。今年の野球殿堂入りを果たした権藤博さん(80)は歯を食いしばって、来る日も来る日もマウンドに上がり続けた。・・・(音読:鈴木春花

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2019.1.16

【産経抄】1月16日(音読:峰田雅葉)

昨日の全豪オープンテニス男子1回戦、錦織圭選手は2セットダウンからの逆転勝ちだった。12日に82歳で亡くなった女優の市原悦子さんは著書で、そんな錦織選手に苦言を呈している。「もっと余裕をもって勝たなきゃ…上までいかない」(『白髪のうた』)。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.1.15

【産経抄】1月15日(音読:加藤亜衣子)

ソルトレークシティー五輪の招致をめぐる買収スキャンダルを地元テレビがすっぱ抜いたのは、1998年の暮れだった。国際オリンピック委員会(IOC)の委員10人が、追放あるいは辞任に追い込まれる事態に発展する。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.1.14

【産経抄】1月14日(音読:塚本美也子)

本紙で新たに連載が始まった「日本人の心」の武将、楠木正成は数え16歳で元服した。12歳で初陣の正成にしては遅かったとか。時は流れ、現代の若者は7割以上が成人式は「20歳で」と希望している。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.13

【産経抄】1月13日(音読:鈴木春花)

休日の昼下がりに、父と兄と妹が3人でテレビを見ている。「お父さんとお兄ちゃんは、あんまし話さないけど…」。妹のナレーションにやおら立ち上がった父は、左腕から右腕、あごの順に自分の体をなでていく。野球のブロックサインらしい。・・・(音読:鈴木春花

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2019.1.12

【産経抄】1月12日(音読:峰田雅葉)

ふと「盗人(ぬすっと)猛々(たけだけ)しい」という言葉は、韓国にもあるのだろうかと気になった。調べると「賊反荷杖(チョクバンハジャン)」がそれに当たるという。泥棒が逆ギレし、あべこべに鞭(むち)を振り上げる様子を表す。文在寅大統領が10日の記者会見で、いわゆる徴用工問題をめぐり日本を批判するのを見て連想した。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.1.11

【産経抄】1月11日(音読:塚本美也子)

テレビの旅番組が花盛りである。タレントがどこかの国に出かけて美しい風景を紹介し、珍しい料理に舌鼓を打つ。あらかじめ現地のコーディネーターが決めたスケジュールに沿って、撮影は進む。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.10

【産経抄】1月10日(音読:鈴木春花)

幼い頃の思い出として多くの人が肩車を挙げる。詩人の長田弘さんもその一人だった。「わたしは巨人だ。ちっちゃな巨人だ。わたしの見ているものはほかの誰にも見えないものだ」。「肩車」という詩に、父親の肩の上から見た光景をつづっている。・・・(音読:鈴木春花

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2019.1.9

【産経抄】1月9日(音読:加藤亜衣子)

「フランスという国がどれほど日本に知られていないか、ご想像以上なのです…日本にはフランス文学についての本すらありません」。著名な作家でもあった駐日フランス大使、ポール・クローデルが本国にあてた書簡である。赴任してまもなくの大正11年、外務大臣に広報活動の再編成を訴えた(『孤独な帝国 日本の一九二〇年代』)。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.1.8

【産経抄】1月8日(音読:塚本美也子)

パリで車を止めたところは、駐車禁止の場所だった。たちまち警官がやってきて怒鳴り出す。ところが、今日これから日本に帰るところだと説明すると、態度は一変する。「パリは気に入りましたか」とニコニコと話しかけてきた。歴史学者、故木村尚三郎さんの体験談である。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.7

【産経抄】1月7日(音読:峰田雅葉)

ソニーの創業者、井深大(まさる)さんは、幼児教育の研究者としても知られていた。著書の『幼稚園では遅すぎる』に、親友だったホンダの創業者、本田宗一郎さんから聞いた幼い頃のエピソードを記している。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.1.6

【産経抄】1月6日(音読:鈴木春花)

国民に高い人気を誇る日本のマラソン界にも、夜明け前の時代はあった。日本が初参加した1912年ストックホルム五輪にこぼれ話がある。マラソン代表に選ばれた選手が辞退を願い出た。「荷が重過ぎる」と。・・・(音読:鈴木春花

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2019.1.5

【産経抄】1月5日(音読:塚本美也子)

日本の近隣国は、正式な国交のない台湾を除き、困った国ばかりである。中国は尖閣諸島(沖縄県石垣市)への領土的野心を隠さず、軍事的・経済的膨張主義をとっている。ただ、世界第2位の経済大国であり、米国と並んで日本の最大の貿易相手である事実は無視できない。・・・(音読:塚本美也子

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2019.1.4

【産経抄】1月4日(音読:峰田雅葉)

「中二病」という言葉がある。中学2年生ぐらいの男子が、自意識にめざめて反抗的になったり、背伸びして大きなことを言い出したりする症状を指す。・・・(音読:峰田雅葉

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2019.1.3

【産経抄】1月3日(音読:加藤亜衣子)

歌舞伎の六代目菊五郎は、大の相撲好きだった。昭和14(1939)年1月15日、双葉山の連勝が69で止まった「世紀の番狂わせ」も、マス席から見ている。悲鳴と怒号、座布団が飛び交うなか、ただ一人顔色一つ変えなかった双葉山の姿に、深く感じ入ったようだ。翌日、面識のない双葉山に手紙を書いた。・・・(音読:加藤亜衣子

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2019.1.1

【産経抄】1月1日(音読:塚本美也子)

慶応4(1868)年の元日の江戸は快晴だったらしい。まもなく鳥羽、伏見で旧幕府軍と新政府軍の戦闘が始まる。7月には江戸が東京と改称され、9月には明治と改元、つまりこの年は明治元年となる。・・・(音読:塚本美也子

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2018.12.31

【産経抄】12月31日(音読:鈴木春花)

師走の週末。15分の休憩時間が終わり、コンサート第2部の幕が開こうかというそのとき、演者も現れていないのに、2階席で拍手が鳴り響いた。何事かと振り向くと、美智子皇后陛下がおいでになったのである。・・・(音読:鈴木春花

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2018.12.30

【産経抄】12月30日(音読:加藤亜衣子)

『徒然草』の吉田兼好に筆のしくじり話がある。雪の降る朝、知人に用件のみをしたため手紙を出したところ、返事が来た。雪に一言も触れぬ、ひねくれ者の言うことを聞けましょうか。「口をしき御心(みこころ)なり」。情けないお心ですねと、手厳しい。・・・(音読:加藤亜衣子

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2018.12.29

【産経抄】12月29日(音読:峰田雅葉)

「仮想敵国は日本だ」。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の師匠にあたる故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領はブッシュ米政権のラムズフェルド国防長官と初会談した際、こう言い放った。今年2月の小欄でも紹介したエピソードだが、最近の韓国の言動をみるとしゃれにならない。持病の反日病は、もはや膏肓(こうこう)に入る。・・・(音読:峰田雅葉

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お知らせ

2018.12.29

【年末年始】「産経抄」音読記事掲載お休みのお知らせ

いつも「産経抄」音読記事を御覧いただき、ありがとうございます。

本サイトの12月29日(土)~1月4日(金)付の「産経抄」音読記事は掲載をお休みし、

1月5日(土)朝にまとめて公開させていただきます。

※産経新聞サイトの「産経抄」は通常通り更新されます。

恐れ入りますが、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

JKNTV

2018.12.28

『山形のいいどご発見♪』vol.7~山形緞通

緞通(だんつう)は、厚手の手織りカーペットです。山形県には糸作りから、染め、織り、アフターケアまで職人が一貫して行う日本で唯一の会社があります。その製品は、日本の皇居や迎賓館、海外だとバチカン宮殿など、VIPが集まるさまざまな場所で使われています。 …続きを読む

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2018.12.28

【産経抄】12月28日(音読:塚本美也子)

「私は一本のロウソクをとりあげて、皆さんに、その物質としての身の上話をいたしたいと思います」。『ロウソクの科学』(KADOKAWA)は、こんな書き出しで始まる。・・・(音読:塚本美也子

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2018.12.27

【産経抄】12月27日(音読:鈴木春花)

夏目漱石の名刺を見たことがある。本名の夏目金之助の他、余計なものは何もない。明治44年に文部省から文学博士号を授与されても、躊躇(ちゅうちょ)なく辞退している。「たゞの夏目なにがしで暮したい希望を持つております」。取り付く島がない断り状の文面は、あまりにも有名である。・・・(音読:鈴木春花

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2018.12.26

【産経抄】12月26日(音読:加藤亜衣子)

「クジラのコロ(皮)のおでんを、いつか安価で楽しめる日を待ち望むばかりである」。国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退について、期待を込めたコラムを先週書いたら、お叱りの手紙をいただいた。「捕鯨問題がわかっていない」と。水産庁出身で、日本政府代表として長年IWCと関わってきた島一雄さん(83)からである。早速お宅に電話を入れて、「講義」を受けた。・・・(音読:加藤亜衣子

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2018.12.25

【産経抄】12月25日(音読:塚本美也子)

長い歴史を持つクリスマスは、20世紀に入って大きく変容する。「何であろうとそのとき世界で起こっている悪いことをクリスマスにはいったん休止して、平和と博愛の時間を過ごそう」。そんな考え方が生まれて、第一次世界大戦のクリスマス休戦に結びついた。・・・(音読:塚本美也子

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2018.12.24

【産経抄】12月24日(音読:峰田雅葉)

有馬記念も終わり、今年も残り1週間となった。といってもきょうお伝えしたいのは「競馬必勝法」でなく写真の撮り方だ。読者にはプロ級の写真愛好家もいると思うので釈迦(しゃか)に説法なのはお許しいただきたい。・・・(音読:峰田雅葉

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