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2017.11.30

【産経抄】11月30日(音読:峰田雅葉)

中米のコスタリカは日本と同じように憲法で軍隊の保有を禁止している。国際ジャーナリストの伊藤千尋(ちひろ)さんは先日、毎日新聞紙上で日本もこの国の平和主義に学ぶべきだと説いていた。周辺国に対話の重要性を訴え、「平和の輸出」を行っているそうだ。なんともうらやましい。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.29

【産経抄】11月29日(音読:加藤亜衣子)

将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が先週、公式戦通算50勝を達成した。そのときのテレビ映像が興味深い。「『せつもく』の数字となりました」。藤井四段のコメントに、報道陣から困惑の声が上がる。「『なにもく』ですか?」。「僥倖(ぎょうこう)」「醍醐味(だいごみ)」など、これまでも中学生らしからぬ言葉遣いが話題になってきた。「節目(ふしめ)」のこんな読み・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.28

【産経抄】11月28日(音読:鈴木春花)

作家の故吉村昭さんに『船長泣く』という短編がある。漂流した漁船で乗組員が次々に死んでいくなか、船長は遺書を書いた。「トッタンノイフコトヲキキナサイ。オキクナリテモ、リョウシハデキマセン。カシコクナリテクレ、タノミマス」。・・・(音読:鈴木春花

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2017.11.27

【産経抄】11月27日(音読:峰田雅葉)

ダイエーの創業者、中内功さんは生前、新しい店のオープン前に店内巡回するのを習慣としていた。少しでも鮮度の悪いモヤシでもあろうものなら、売り場の担当者の頭にザルごとぶっかけた(『カリスマ』佐野眞一著)。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.26

【産経抄】11月26日(音読:塚本美也子)

芥川龍之介は、仮名の形にも美醜や好悪の情を覚えた。例えば〈「い」は落ち着いてゐる、「り」は如何にも鋭い〉と随筆に書き留めている。文字を子細にながめたことのある人は、よく似た経験をお持ちだろう。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.25

【産経抄】11月25日(音読:峰田雅葉)

介護特区制度を利用して新サービスを展開しようとした事業者が、突然、マスコミの激しい攻撃にさらされる。ある新聞が、この業者は「総理の意向」により、優遇を受けたと報じたためだ。といっても現実の話ではない。藤栄道彦さんの漫画『コンシェルジュ インペリアル』(7巻)のエピソードである。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.24

【産経抄】11月24日(音読:塚本美也子)

97歳の夫と90歳の妻が、ともに現役のプロとして闘っている。世界でもあまり例がない夫婦ではないか。囲碁の杉内雅男九段と寿子(かずこ)八段である。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.23

【産経抄】11月23日(音読:鈴木春花)

俳人の坪内稔典(ねんてん)さんは、毎年「勤労感謝の日」がやってくると、胸がキュンとなるそうだ。坪内さんの故郷、愛媛県西部の佐田岬の中ほどにある村では、「ほごこかし」と呼んでいた。・・・(音読:鈴木春花

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2017.11.22

【産経抄】11月22日(音読:峰田雅葉)

2006年に公開された英国の映画「クィーン」では、金婚式を間近に控えたエリザベス女王とフィリップ殿下夫妻の日常生活が描かれている。「おやすみ。キャベツちゃん」。殿下は女王に声をかけてベッドに入っていた。実際、この愛称で呼ぶことがあるらしい。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.21

【産経抄】11月21日(音読:塚本美也子)

相撲の強豪校、鳥取城北高校は、関脇照ノ富士や逸ノ城、貴ノ岩らモンゴル人力士の母校でもある。学校とモンゴルとの関わりは、平成12年に相撲部の監督が現地を訪ねたことに始まる。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.20

【産経抄】11月20日(音読:加藤亜衣子)

「お客様は神様です」。「国民的歌手」の故三波春夫さんの名文句である。これほど誤解されて広がった言葉も珍しい。実は、お客様イコール神様の意味ではない。芸の始原とは、神を前にしてのパフォーマンスだったといわれる。三波さんも、観客を神様に見立てて雑念を払っていた。いわば芸人としての誇りを示した言葉である。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.19

【産経抄】11月19日(音読:鈴木春花)

日本の鉄道事業に制服制度を残したのは、後藤新平だった。かつて国有鉄道を管理した鉄道院の初代総裁である。「怠惰を制し、放逸を戒め、規律を確守し、責務を重んじ、これを全うさせる」。制服の役目を問われ、後藤はこう述べている(『時代が求める後藤新平』藤原書店)。・・・(音読:鈴木春花

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2017.11.18

【産経抄】11月18日(音読:塚本美也子)

拉致問題を動かすテコとなるだろうか。米国は来週初めにも、北朝鮮をテロ支援国家に再指定するかどうかの決定を発表する。指定国への経済援助は禁止され、金融制裁などが科されるため、国際金融機関から北への融資も滞る。ただでさえ、国連安全保障理事会や各国独自の制裁を受けている北は、いよいよ窮地に陥る。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.17

【産経抄】11月17日(音読:鈴木春花)

アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領(93)の妻、グレースさん(52)は「グッチ・グレース」と呼ばれている。高級ブランドがお好みらしい。気性の激しい女性でもある。今年8月には、隣国の南アフリカのホテルで、息子の知人の女性モデル(20)の顔を電気コードで殴り傷を負わせた。・・・(音読:鈴木春花

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2017.11.16

【産経抄】11月16日(音読:峰田雅葉)

元横綱の初代若乃花、故花田勝治さんは、酒豪で知られた。十両時代、北海道での巡業中、若い衆を引き連れて小料理屋でどんちゃん騒ぎをやった。勘定の段になって懐が寂しい。ふと、横綱東富士の顔が浮かび、「金を借りてこい」と使いを出してしまった。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.15

【産経抄】11月15日(音読:塚本美也子)

宮沢賢治は、「石っこ賢さん」と呼ばれるほど、石集めが好きな少年だった。岩手の農林学校では地質学を学び、地質調査旅行にも出かけた。多くの作品に鉱物や岩石を登場させている。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.14

【産経抄】11月14日(音読:加藤亜衣子)

昭和52(1977)年とは、どんな年だったのか。手元にある日本現代史の年表を開いてみる。9月3日には、巨人の王貞治選手が通算756本塁打を記録し、米大リーグ記録を上回った。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.12

【産経抄】11月12日(音読:峰田雅葉)

西鉄の大投手、稲尾和久は打席でも頼りになった。巨人と争った昭和33(1958)年秋の日本シリーズは、登板した第5戦でサヨナラ本塁打を放っている。作家の丸谷才一さんはこの一打を「球界の神話」と賛美した。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.11

【産経抄】11月11日(音読:塚本美也子)

9月19日付小紙朝刊は、ベトナム戦争に派遣された韓国軍兵士が、現地女性を性的暴行するなどして「ライダイハン」と呼ばれる混血児が生まれた問題を取り上げていた。岡部伸ロンドン特派員が、英国に犠牲者を救うための民間団体が設立されたことを報じた記事である。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.10

【産経抄】11月10日(音読:鈴木春花)

英語のトラベルとトラブルは語源を異にしながら、元の意味はどちらも困難や苦労である。確かに昔、「旅は憂いもの辛(つら)いもの」だった。・・・(音読:鈴木春花

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2017.11.9

【産経抄】11月9日(音読:加藤亜衣子)

長く国際政治の報道に携わってきた毎日新聞の西川恵記者は、「饗宴(きょうえん)外交」の重要性を強調している。政治家の表向きの発言より、テーブルに並んだ料理やワインの方が、外交の成果を雄弁に語ることがあるからだ(『ワインと外交』新潮新書)。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.8

【産経抄】11月8日(音読:峰田雅葉)

「ミステリーの女王」アガサ・クリスティの作品には、頻繁に毒物が登場する。しかもその記述はきわめて正確である。病理学者が、実際に起きた事件の際に、作品を参考にしたほどだ。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.7

【産経抄】11月7日(音読:塚本美也子)

中東のサウジアラビアは、世界で唯一女性の車の運転が禁じられてきた。女性が自由に外出するようになると、男女関係が乱れる。これが社会で大きな影響力を持つイスラム教の保守派聖職者の主張である。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.6

【産経抄】11月6日(音読:鈴木春花)

ブッシュ元米大統領は、今もどこかに自分の似顔絵を飾っているだろうか。平成14年に初来日したとき、当時の小泉純一郎首相からお土産として贈られた。・・・(音読:鈴木春花

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2017.11.5

【産経抄】11月5日(音読:加藤亜衣子)

「謎以外の何を愛せようか」とイタリアの画家、デ・キリコの言葉にある。米国牧師、ソックマンもこう言っている。「知識の島が大きくなるほど、不可思議の海岸線が長くなる」(晴山陽一著『すごい言葉』)。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.4

【産経抄】11月4日(音読:峰田雅葉)

10月29、30両日付小紙朝刊が掲載した「異聞 防人の島・対馬」は、朝鮮半島と向き合う日本海の要衝、対馬の危機的状況を活写していた。従来も指摘されてきた不動産購入などによる事実上の「韓国領化」の恐れだけでなく、じわりと中国の進出も始まっているのだという。どこか元・高麗連合軍による元寇を連想させる。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.3

【産経抄】11月3日(音読:塚本美也子)

長年共働きをしてきた夫婦に子供はいない。退職して味気ない毎日が続いていたところに、かわいい犬がやってきた。話題が増えて、笑い声も絶えなくなった。夫はジュンコと名付けた理由を言わない。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.2

【産経抄】11月2日(音読:加藤亜衣子)

劇作家の別役実さんは、かつて「犯罪評論家」の看板も上げていた。いつしか下ろした理由をこう語っている。「どう考えていいのか分からないような犯罪、やってる方も何となくというか、あまり深く考えていないんじゃないかって犯罪が増えてきた」。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.1

【産経抄】11月1日(音読:峰田雅葉)

オランダ・アムステルダムの空港で、約40年前に始まった試みである。男子トイレの小便器の排水口近くに小さなハエの絵が描かれている。利用者はそれを目標にすると注意力が高まり、粗相も少なくなる。(音読:峰田雅葉

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2017.10.31

【産経抄】10月31日(音読:鈴木春花)

東京都江東区にある人工島「夢の島」の埋め立てが始まったのは、昭和14年である。『江東区史』によれば、当初の目的は空港の建設だった。現在の大田区内で8年前に開港していた羽田飛行場は、すでに手狭になっていた。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.30

【産経抄】10月30日(音読:加藤亜衣子)

1990年代、韓国人の反日意識を大いに高めたのは、「鉄杭(くい)」だった。ソウル近郊の山の頂上で偶然見つかった。日本帝国主義者が植民地時代、韓民族の精気を抹殺するために打ち込んだとの説が広まる。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.10.29

【産経抄】10月29日(音読:塚本美也子)

平安期に小野野篁(おのの・たかむら)という漢学者がいた。才気で鳴ったその人に挿話がある。宮中に「無悪善」と記した落書があり、時の嵯峨天皇に判読を命じられた。ためらいつつ読み解いていわく「さが(悪)なくてよからん」。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.28

【産経抄】10月28日(音読:峰田雅葉)

27日から恒例の読書週間が始まった。同日付小紙朝刊の2、3面では、これに合わせて16冊の書籍が写真入りで紹介されていた。さてどんな種類の本かと眺めると、うち2冊が朝日新聞の報道のあり方を問うたものだった。ある意味で、大変な人気者である。(音読:峰田雅葉

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2017.10.27

【産経抄】10月27日(音読:塚本美也子)

昨日訃報が届いた学習院大名誉教授の篠沢秀夫さんといえば、屈託ない笑顔が目に浮かぶ。昭和52年から11年間、TBS系の「クイズダービー」でレギュラー解答者を務めた。通算正解率は3割2分7厘。司会の大橋巨泉さんが珍答、迷答をからかっても、「3割程度の正解率が上品」と笑い飛ばしていた。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.26

【産経抄】10月26日(音読:鈴木春花)

正岡子規は酒を飲まなかった。旅行に出かけても費用がかからないはずだが、そうはいかない。時々茶店で、好物の果物を楽しむからだ。なにしろ大食漢である。「大きな梨ならば六つか七つ、樽(たる)柿ならば七つか八つ、蜜柑(みかん)ならば十五か二十位食うのが常習であった」と随筆に書いている。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.25

【産経抄】10月25日(音読:加藤亜衣子)

飲んだくれの農場主を追い出した動物たちは、革命を起こして「動物農場」を設立する。その原動力になったのは、「イギリスの獣たち」という歌だった。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.10.24

【産経抄】10月24日(音読:塚本美也子)

髪を金色に染め、喧嘩(けんか)ばかりしている中学1年生だった。担任の先生は有り余るエネルギーの振り向け先として、高校のボクシング部を紹介した。もっとも村田諒太選手の自伝『101%のプライド』によると、2週間で練習をやめてしまう。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.23

【産経抄】10月23日(音読:峰田雅葉)

赤穂藩の旧藩士47人が江戸・本所の吉良邸に討ち入ってしばらくは、上野介(こうずけのすけ)への同情の声の方が多かった。大勢の侍が年寄りを襲うなんて、というわけだ。ところが、赤穂事件を題材とした浄瑠璃や歌舞伎が上演されると、赤穂浪士はたちまちヒーローとなる。江戸研究家の故杉浦日向子さんから聞いた話である。(音読:峰田雅葉

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2017.10.22

【産経抄】10月22日(音読:鈴木春花)

衆院選の投票日を前に知人が頭を抱えていた。「1人は失言癖、1人は不行跡を週刊誌に報じられ、1人は新党にすがった国替え組だ。どうする」と。「国難突破」を託す政権選択選挙とはいえ、有権者が何を投票のよりどころとするかは悩ましい。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.21

【産経抄】10月21日(音読:峰田雅葉)

「人のふり見てわがふり直せ」というが、他紙を読むことを通じ、自らを省みることが多々ある。15日付毎日新聞の社説「フェイクは民主制を壊す」はこう書いていた。「報道機関には社会の土台となる正確な情報を提供する責務がある」。なるほどもっともだ。心したい。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.20

【産経抄】10月20日(音読:加藤亜衣子)

「おひざ送り願います」。一度使ってみたかった。「席を少しつめてください」という意味で、かつて普通に使われた東京弁の一つである。復活がかなえば、満員の通勤電車内のギスギスした雰囲気も随分変わってくるだろう。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.10.19

【産経抄】10月19日(音読:鈴木春花)

日本の新聞記者でよかった、と思わずにはいられない。地中海の島国マルタで、地元の女性記者が殺害された。車に爆弾を仕掛けるという残虐な犯行である。彼女は「タックスヘイブン」(租税回避地)をめぐる「パナマ文書」の報道に携わり、政治家の不正資金疑惑を追及していた。マルタとはどれほど恐ろしい国か。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.18

【産経抄】10月18日(音読:加藤亜衣子)

ロンドンで1936年に開かれた競売に、17世紀の英国の科学者、ニュートンの手書き原稿が大量に出品された。落札したのは、ケンブリッジ大学で後輩に当たる経済学者のケインズである。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.10.17

【産経抄】10月17日(音読:鈴木春花)

詩人の井川博年(いかわひろとし)さんは、ケーキ店で慣れないアルバイトをする娘さんの様子を見に行った。濃い口紅が似合っていない。ケーキを包みながら、お客に「アリガトウゴザイマス」という姿もぎこちない。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.16

【産経抄】10月16日(音読:峰田雅葉)

「僥倖(ぎょうこう)としか言いようがない」「望外の結果です」。今をときめく将棋の中学生棋士、藤井聡太四段は、対局後のインタビューで使う難しい言葉も話題になった。小学生の頃から毎日、学校から帰ると新聞に目を通していたそうだ。なるほど、圧倒的な語彙(ごい)力にも納得がいく。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.15

【産経抄】10月15日(音読:塚本美也子)

幼い頃に生き別れた母を捜し、博徒の忠太郎は江戸に出た。▼母とおぼしき人の消息を知る老女は言う。「子供のことなんか忘れているよ」。すげない言葉に忠太郎が色をなす。「たとい何十年経(た)ったとて生みの親だあ、子じゃあねえか、体中に一杯ある血は、双方ともにおんなじなんだ。そんなことがあるものか」。長谷川伸の戯曲『瞼(まぶた)の母』である。血は水よりも濃いという。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.14

【産経抄】10月14日(音読:峰田雅葉)

希望の党、立憲民主党、無所属、民進党残留組と4分裂した民進党が、衆院選後に再結集する動きがはや顕在化してきた。「選挙が終わったら、民進党を大きな軸としてしっかり結集し…」。民進党の小川敏夫参院議員会長が公言すれば、立民党の枝野幸男代表も民進党との連携に意欲を示した。何のための新党だったのか。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.13

【産経抄】10月13日(音読:塚本美也子)

神戸製鋼所という会社は、良きにつけ悪(あ)しきにつけ世間を騒がせてきた。「良きニュース」といえば、なんといってもラグビー部が打ち立てた金字塔である。日本ラグビー史上屈指のスター選手、平尾誠二さんの下、日本選手権で新日鉄釜石と並ぶ7連覇を達成した。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.12

【産経抄】10月12日(音読:五十嵐裕美)

「ごく普通」の中学1年の男子生徒が、遅刻を注意されカッとなって、女性教師にナイフを向けた。栃木県内の公立中学で平成10年に起きた教師刺殺事件は、社会に衝撃を与えた。その後も全国で少年によるナイフ事件が続発する。・・・(音読:五十嵐裕美

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2017.10.11

【産経抄】10月11日(音読:峰田雅葉)

さぞかし無念であろう。東京・新橋演舞場で公演中、左腕を骨折する重傷を負った、歌舞伎俳優、市川猿之助さんの心中を察する。主演と演出を兼ねる「スーパー歌舞伎II(セカンド) ワンピース」は、初日を迎えたばかりだった。2年前の初演は、奇想天外な演出が大反響を呼んだ。今回はさらに工夫を重ねた自信作である。・・・(音読:峰田雅葉

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