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2017.11.10

【産経抄】11月10日(音読:鈴木春花)

英語のトラベルとトラブルは語源を異にしながら、元の意味はどちらも困難や苦労である。確かに昔、「旅は憂いもの辛(つら)いもの」だった。・・・(音読:鈴木春花

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2017.11.9

【産経抄】11月9日(音読:加藤亜衣子)

長く国際政治の報道に携わってきた毎日新聞の西川恵記者は、「饗宴(きょうえん)外交」の重要性を強調している。政治家の表向きの発言より、テーブルに並んだ料理やワインの方が、外交の成果を雄弁に語ることがあるからだ(『ワインと外交』新潮新書)。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.8

【産経抄】11月8日(音読:峰田雅葉)

「ミステリーの女王」アガサ・クリスティの作品には、頻繁に毒物が登場する。しかもその記述はきわめて正確である。病理学者が、実際に起きた事件の際に、作品を参考にしたほどだ。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.7

【産経抄】11月7日(音読:塚本美也子)

中東のサウジアラビアは、世界で唯一女性の車の運転が禁じられてきた。女性が自由に外出するようになると、男女関係が乱れる。これが社会で大きな影響力を持つイスラム教の保守派聖職者の主張である。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.6

【産経抄】11月6日(音読:鈴木春花)

ブッシュ元米大統領は、今もどこかに自分の似顔絵を飾っているだろうか。平成14年に初来日したとき、当時の小泉純一郎首相からお土産として贈られた。・・・(音読:鈴木春花

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2017.11.5

【産経抄】11月5日(音読:加藤亜衣子)

「謎以外の何を愛せようか」とイタリアの画家、デ・キリコの言葉にある。米国牧師、ソックマンもこう言っている。「知識の島が大きくなるほど、不可思議の海岸線が長くなる」(晴山陽一著『すごい言葉』)。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.4

【産経抄】11月4日(音読:峰田雅葉)

10月29、30両日付小紙朝刊が掲載した「異聞 防人の島・対馬」は、朝鮮半島と向き合う日本海の要衝、対馬の危機的状況を活写していた。従来も指摘されてきた不動産購入などによる事実上の「韓国領化」の恐れだけでなく、じわりと中国の進出も始まっているのだという。どこか元・高麗連合軍による元寇を連想させる。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.11.3

【産経抄】11月3日(音読:塚本美也子)

長年共働きをしてきた夫婦に子供はいない。退職して味気ない毎日が続いていたところに、かわいい犬がやってきた。話題が増えて、笑い声も絶えなくなった。夫はジュンコと名付けた理由を言わない。・・・(音読:塚本美也子

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2017.11.2

【産経抄】11月2日(音読:加藤亜衣子)

劇作家の別役実さんは、かつて「犯罪評論家」の看板も上げていた。いつしか下ろした理由をこう語っている。「どう考えていいのか分からないような犯罪、やってる方も何となくというか、あまり深く考えていないんじゃないかって犯罪が増えてきた」。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.11.1

【産経抄】11月1日(音読:峰田雅葉)

オランダ・アムステルダムの空港で、約40年前に始まった試みである。男子トイレの小便器の排水口近くに小さなハエの絵が描かれている。利用者はそれを目標にすると注意力が高まり、粗相も少なくなる。(音読:峰田雅葉

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2017.10.31

【産経抄】10月31日(音読:鈴木春花)

東京都江東区にある人工島「夢の島」の埋め立てが始まったのは、昭和14年である。『江東区史』によれば、当初の目的は空港の建設だった。現在の大田区内で8年前に開港していた羽田飛行場は、すでに手狭になっていた。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.30

【産経抄】10月30日(音読:加藤亜衣子)

1990年代、韓国人の反日意識を大いに高めたのは、「鉄杭(くい)」だった。ソウル近郊の山の頂上で偶然見つかった。日本帝国主義者が植民地時代、韓民族の精気を抹殺するために打ち込んだとの説が広まる。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.10.29

【産経抄】10月29日(音読:塚本美也子)

平安期に小野野篁(おのの・たかむら)という漢学者がいた。才気で鳴ったその人に挿話がある。宮中に「無悪善」と記した落書があり、時の嵯峨天皇に判読を命じられた。ためらいつつ読み解いていわく「さが(悪)なくてよからん」。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.28

【産経抄】10月28日(音読:峰田雅葉)

27日から恒例の読書週間が始まった。同日付小紙朝刊の2、3面では、これに合わせて16冊の書籍が写真入りで紹介されていた。さてどんな種類の本かと眺めると、うち2冊が朝日新聞の報道のあり方を問うたものだった。ある意味で、大変な人気者である。(音読:峰田雅葉

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2017.10.27

【産経抄】10月27日(音読:塚本美也子)

昨日訃報が届いた学習院大名誉教授の篠沢秀夫さんといえば、屈託ない笑顔が目に浮かぶ。昭和52年から11年間、TBS系の「クイズダービー」でレギュラー解答者を務めた。通算正解率は3割2分7厘。司会の大橋巨泉さんが珍答、迷答をからかっても、「3割程度の正解率が上品」と笑い飛ばしていた。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.26

【産経抄】10月26日(音読:鈴木春花)

正岡子規は酒を飲まなかった。旅行に出かけても費用がかからないはずだが、そうはいかない。時々茶店で、好物の果物を楽しむからだ。なにしろ大食漢である。「大きな梨ならば六つか七つ、樽(たる)柿ならば七つか八つ、蜜柑(みかん)ならば十五か二十位食うのが常習であった」と随筆に書いている。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.25

【産経抄】10月25日(音読:加藤亜衣子)

飲んだくれの農場主を追い出した動物たちは、革命を起こして「動物農場」を設立する。その原動力になったのは、「イギリスの獣たち」という歌だった。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.10.24

【産経抄】10月24日(音読:塚本美也子)

髪を金色に染め、喧嘩(けんか)ばかりしている中学1年生だった。担任の先生は有り余るエネルギーの振り向け先として、高校のボクシング部を紹介した。もっとも村田諒太選手の自伝『101%のプライド』によると、2週間で練習をやめてしまう。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.23

【産経抄】10月23日(音読:峰田雅葉)

赤穂藩の旧藩士47人が江戸・本所の吉良邸に討ち入ってしばらくは、上野介(こうずけのすけ)への同情の声の方が多かった。大勢の侍が年寄りを襲うなんて、というわけだ。ところが、赤穂事件を題材とした浄瑠璃や歌舞伎が上演されると、赤穂浪士はたちまちヒーローとなる。江戸研究家の故杉浦日向子さんから聞いた話である。(音読:峰田雅葉

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2017.10.22

【産経抄】10月22日(音読:鈴木春花)

衆院選の投票日を前に知人が頭を抱えていた。「1人は失言癖、1人は不行跡を週刊誌に報じられ、1人は新党にすがった国替え組だ。どうする」と。「国難突破」を託す政権選択選挙とはいえ、有権者が何を投票のよりどころとするかは悩ましい。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.21

【産経抄】10月21日(音読:峰田雅葉)

「人のふり見てわがふり直せ」というが、他紙を読むことを通じ、自らを省みることが多々ある。15日付毎日新聞の社説「フェイクは民主制を壊す」はこう書いていた。「報道機関には社会の土台となる正確な情報を提供する責務がある」。なるほどもっともだ。心したい。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.20

【産経抄】10月20日(音読:加藤亜衣子)

「おひざ送り願います」。一度使ってみたかった。「席を少しつめてください」という意味で、かつて普通に使われた東京弁の一つである。復活がかなえば、満員の通勤電車内のギスギスした雰囲気も随分変わってくるだろう。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.10.19

【産経抄】10月19日(音読:鈴木春花)

日本の新聞記者でよかった、と思わずにはいられない。地中海の島国マルタで、地元の女性記者が殺害された。車に爆弾を仕掛けるという残虐な犯行である。彼女は「タックスヘイブン」(租税回避地)をめぐる「パナマ文書」の報道に携わり、政治家の不正資金疑惑を追及していた。マルタとはどれほど恐ろしい国か。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.18

【産経抄】10月18日(音読:加藤亜衣子)

ロンドンで1936年に開かれた競売に、17世紀の英国の科学者、ニュートンの手書き原稿が大量に出品された。落札したのは、ケンブリッジ大学で後輩に当たる経済学者のケインズである。・・・(音読:加藤亜衣子

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2017.10.17

【産経抄】10月17日(音読:鈴木春花)

詩人の井川博年(いかわひろとし)さんは、ケーキ店で慣れないアルバイトをする娘さんの様子を見に行った。濃い口紅が似合っていない。ケーキを包みながら、お客に「アリガトウゴザイマス」という姿もぎこちない。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.16

【産経抄】10月16日(音読:峰田雅葉)

「僥倖(ぎょうこう)としか言いようがない」「望外の結果です」。今をときめく将棋の中学生棋士、藤井聡太四段は、対局後のインタビューで使う難しい言葉も話題になった。小学生の頃から毎日、学校から帰ると新聞に目を通していたそうだ。なるほど、圧倒的な語彙(ごい)力にも納得がいく。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.15

【産経抄】10月15日(音読:塚本美也子)

幼い頃に生き別れた母を捜し、博徒の忠太郎は江戸に出た。▼母とおぼしき人の消息を知る老女は言う。「子供のことなんか忘れているよ」。すげない言葉に忠太郎が色をなす。「たとい何十年経(た)ったとて生みの親だあ、子じゃあねえか、体中に一杯ある血は、双方ともにおんなじなんだ。そんなことがあるものか」。長谷川伸の戯曲『瞼(まぶた)の母』である。血は水よりも濃いという。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.14

【産経抄】10月14日(音読:峰田雅葉)

希望の党、立憲民主党、無所属、民進党残留組と4分裂した民進党が、衆院選後に再結集する動きがはや顕在化してきた。「選挙が終わったら、民進党を大きな軸としてしっかり結集し…」。民進党の小川敏夫参院議員会長が公言すれば、立民党の枝野幸男代表も民進党との連携に意欲を示した。何のための新党だったのか。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.13

【産経抄】10月13日(音読:塚本美也子)

神戸製鋼所という会社は、良きにつけ悪(あ)しきにつけ世間を騒がせてきた。「良きニュース」といえば、なんといってもラグビー部が打ち立てた金字塔である。日本ラグビー史上屈指のスター選手、平尾誠二さんの下、日本選手権で新日鉄釜石と並ぶ7連覇を達成した。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.12

【産経抄】10月12日(音読:五十嵐裕美)

「ごく普通」の中学1年の男子生徒が、遅刻を注意されカッとなって、女性教師にナイフを向けた。栃木県内の公立中学で平成10年に起きた教師刺殺事件は、社会に衝撃を与えた。その後も全国で少年によるナイフ事件が続発する。・・・(音読:五十嵐裕美

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2017.10.11

【産経抄】10月11日(音読:峰田雅葉)

さぞかし無念であろう。東京・新橋演舞場で公演中、左腕を骨折する重傷を負った、歌舞伎俳優、市川猿之助さんの心中を察する。主演と演出を兼ねる「スーパー歌舞伎II(セカンド) ワンピース」は、初日を迎えたばかりだった。2年前の初演は、奇想天外な演出が大反響を呼んだ。今回はさらに工夫を重ねた自信作である。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.9

【産経抄】10月9日(音読:塚本美也子)

スペイン・カタルーニャ自治州の州都に本拠地を置くサッカーチーム、バルサ(FCバルセロナの通称)は、世界屈指の人気を誇る。地元での試合では、キックオフから17分14秒たつと、サポーターが一斉に「独立!」と叫ぶ。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.8

【産経抄】10月8日(音読:鈴木春花)

16世紀のイングランドを治めたヘンリー8世は、生涯に6人の妻を持った。1人目を離縁し、2人目に無実の罪を着せて斬首したのは、世継ぎをなさなかったことが背景にあるという。横暴苛烈を極めた人だった。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.7

【産経抄】10月7日(音読:峰田雅葉)

「原発ゼロ」「企業団体献金ゼロ」「電柱ゼロ」…。希望の党の小池百合子代表(東京都知事)が6日発表した衆院選公約を眺めていて、ひと際目を引いたのが「花粉症ゼロ」である。さすがにゼロは実現不可能だとしても、つらい症状が緩和されるのであれば心底ありがたい。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.6

【産経抄】10月6日(音読:塚本美也子)

〈大き骨は 先生ならむそのそばに 小さきあたまの骨 あつまれり〉。作者の正田篠枝(しょうだ・しのえ)さんは、自らも広島で被爆している。昭和20年8月6日、広島上空で原子爆弾が炸裂(さくれつ)した。生徒たちは恐怖のあまり、先生にしがみついたのだろう。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.5

【産経抄】10月5日(音読:五十嵐裕美)

安倍晋三首相は平成18年9月に行った所信表明演説の中で、物理学者、アインシュタイン博士の言葉を引用している。「日本人が本来もっていた、個人に必要な謙虚さと質素さ、日本人の純粋で静かな心、それらのすべてを純粋に保って、忘れずにいてほしい」。・・・(音読:五十嵐裕美

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2017.10.4

【産経抄】10月4日(音読:峰田雅葉)

ラスベガスを語るのに欠かせないのが、「バグジー」(虫けら)のあだ名を持つギャング、ベンジャミン・シーゲルである。1940年代、ニューヨークのマフィアから送り込まれた小さな田舎町に、大きな可能性を見いだした。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.10.3

【産経抄】10月3日(音読:塚本美也子)

物理学者の湯川秀樹が昭和24(1949)年に、日本人として初めてノーベル賞を受賞したことは誰もが知っている。ただそれ以前にも、血清療法を創始した北里柴三郎や黄熱病の研究で知られる野口英世ら、候補に挙がった日本人も少なくない。・・・(音読:塚本美也子

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2017.10.2

【産経抄】10月2日(音読:鈴木春花)

「サンケイよ、お前もかと、がっかりしております」。東京都世田谷区に住む河村俊郎さん(93)から、お叱りの手紙をいただいた。先月、ミャンマーのイスラム教少数民族、ロヒンギャ族について書いたコラムに対してである。・・・(音読:鈴木春花

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2017.10.1

【産経抄】10月1日(音読:峰田雅葉)

においには形がない分、漢字の使い分けに悩まされることが多い。鼻をくすぐれば「匂い」になり、鼻を突けば「臭い」になる。サンマを焼いて辺りに漂うのは「匂い」だろう。元から断ちたいのは「臭い」である。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.9.30

【産経抄】9月30日(音読:塚本美也子)

「むちゃくちゃでごじゃりまするがな」。テレビ黎明(れいめい)期に一世を風靡(ふうび)した漫才師、花菱アチャコさんのセリフが頭に浮かんだ。衆院解散と同時に民進党も事実上解散し、小池百合子東京都知事が代表を務める新党「希望の党」へと雪崩を打ったドタバタ劇は、テンポのよい掛け合い漫才のようでもある。・・・(音読:塚本美也子

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2017.9.29

【産経抄】9月29日(音読:鈴木春花)

中学2年の1学期の終業式の日。学校から帰ると、自宅マンションのドアには「差し押さえ」と書かれたテープが貼られていた。やがて父親が帰ってきて宣言する。・・・(音読:鈴木春花

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2017.9.28

【産経抄】9月28日(音読:五十嵐裕美)

「二足のワラジを履く」とは、単に一人で2つの職業を兼ねる、という意味ではない。たとえば、江戸時代にばくち打ちが十手(じって)をあずかるような、2つの職業が両立しない場合を指す。・・・(音読:五十嵐裕美

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2017.9.27

【産経抄】9月27日(音読:峰田雅葉)

江戸幕府の軍艦「咸臨丸」が太平洋を横断して米サンフランシスコに到着したのは、1860年である。「着くやいなや土地の重立(おもだ)ったる人々は船まで来て祝意を表し、これを歓迎の始めとして、陸上の見物人は黒山の如(ごと)し」。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.9.26

【産経抄】9月26日(音読:塚本美也子)

歴史の解説書としては異例のベストセラーとなった『応仁の乱』(中公新書)を遅まきながら読んだ。学生時代は、「人(1)の世むな(467)し」と語呂合わせで覚えた大乱は、全国の諸大名が東西両軍に分かれて争われた。・・・(音読:塚本美也子

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2017.9.25

【産経抄】9月25日(音読:鈴木春花)

女優の竹下景子さんは、昭和48年にNHKで放映された少年ドラマのマドンナ役を務めた。お下げ髪のかれんな姿は、一人の高校生の心をわしづかみにした。高校生は十何年たって父となり、2人目の娘に「景子」と命名した。・・・(音読:鈴木春花

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2017.9.24

【産経抄】9月24日(音読:五十嵐裕美)

東京都内の女性からお便りが届いた。「現代若者の日本語が気になってしようがない」と文字が憂いを含んでいる。とりわけ、妙にへりくだった言葉遣いが耳に障るという。「決定させていただきました」「感じさせていただいてます」などなど。・・・(音読:五十嵐裕美

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2017.9.23

【産経抄】9月23日(音読:塚本美也子)

まるで漫才のギャグのようなセリフだといえば、不謹慎だろうか。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が21日、初めて直々に発表した対米非難声明のことである。「史上最高の超強硬対応措置の断行」とここまで読むと勇ましい限りだが、この後「を慎重に考慮する」と続く。尻つぼみぶりに焦慮がにじむ。・・・(音読:塚本美也子

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2017.9.22

【産経抄】9月22日(音読:峰田雅葉)

電話をすべきか。「熱いフライパンの上に座っているような気分だった」。それから30年後、旧ソ連の退役軍人のスタニスラフ・ペトロフ氏は、英BBC放送の取材に語っている。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.9.21

【産経抄】9月21日(音読:五十嵐裕美)

パキスタンで女子教育の権利を訴えていたマララ・ユスフザイさんは2012年10月、イスラム武装勢力に銃撃される。「テロリストは私の希望を砕こうとしたが、誰も私の行動を止めることはできない」。・・・(音読:五十嵐裕美

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