JKN Press
JKN=局アナnetの会員によるニュース・情報サイト
産経抄
若者と中年を分けるものは、年齢ではないという。嘆くのが若者、ぼやくのが中年。そんな説を以前、耳にしたことがある。〈出勤が運動だったと気付く腹〉。句の作者は脂の乗った「ぼやき組」とお見受けする。・・・(音読:鈴木春花)
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お知らせ
皆様にお知らせ申し上げます。
局アナnetでは、2011年からこれまで、
産経新聞1面コラム「産経抄」の音読ファイルを
本サイトでご紹介してまいりました。
このほど、産経新聞社のほうで音声提供の終了が決まり、
明日、1月31日をもって、
本サイトでの音読ファイル掲載も終了することになりました。
音読を担当させていただいた局アナnetメンバーともども、
皆様に深く感謝申し上げます。
これまでのご愛聴、まことにありがとうございました。
★産経新聞サイトの「産経抄」テキスト掲載は通常通り更新されます。
今後とも「産経抄」をよろしくお願いいたします。
産経抄
これは少々まずかろう。自民党の外交部会などが26日に開いた会合で、中国による新疆ウイグル自治区での少数民族弾圧について、外務省担当者はこんな見解を示した。「ジェノサイド(民族大量虐殺)と認めたわけではない」。中国メディアは早速、日本政府の表明だと喧伝(けんでん)している。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
旧ソ連時代の有名な小話である。赤の広場で酔っ払いが叫んだ。「ブレジネフの大ばか野郎!」。すぐに公安警察官がやってきて逮捕された。容疑は当時の書記長の「国家機密漏洩(ろうえい)」というのがオチである。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
かつて閣僚の一人が立ち小便しているところを写真に撮られ、写真週刊誌に掲載されたことがある。場所が国会構内とあって、大騒ぎになった。野党は「院の品位を汚す重大な問題」として追及したものだ。もっとも、庶民性が持ち味の政治家だったこともあって、いつのまにか、うやむやになってしまった。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「朝焼け小焼けだ、大漁だ」。イワシといえば、まず詩人の金子みすゞが、イワシ漁を見ながら書いた「大漁」が思い浮かぶ。人間にとって、重要なタンパク源であるだけではない。魚類から鯨やイルカ、海鳥まで、様々(さまざま)な生き物に捕食されてきた。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
米ワシントン近郊にある国防総省(ペンタゴン)は、世界最大の官庁建築物とされる。規模でそれに次ぐのが、東欧ルーマニアの首都ブカレストの中心部に建つ「議事堂宮殿」である。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)が週末23日に開かれた。例年3日間の日程が今年はネット上での1日開催となった。新型コロナウイルス禍でやむを得ないことだが、「平和教育」などをめぐり組合の先生の「元気」な報告が聞けなかったのは寂しい。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
いまは亡き落語家の桂歌丸さんがまだ二つ目の頃という。夜の番組のオーディションで落語以外の出し物を求められた。踊る者、歌う者、隠し芸を見せる者。最終演者の歌丸さんは困った。ほかと同じでは芸がない。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
「延々と事情を説明してくださいと言ってません」「総理はこの期に及んでもだらだら言い訳」。ともに立憲民主党の辻元清美副代表がかつて、安倍晋三前首相の国会答弁にぶつけた言葉だが、野党はその時代を懐かしむのか。今度は、菅義偉首相の答弁があまりに簡潔すぎると言い出した。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
不倫を隠すための「偽証」などの罪でクリントン米大統領の罷免を求める弾劾裁判が行われていた時にこの人の名前を知った。仕立屋から政治家になった第17代大統領のアンドリュー・ジョンソンである。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
新型コロナウイルスの封じ込めに成功している台湾への称賛の声は高まるばかりである。同時に日本の統治下、児玉源太郎総督のもとで、民政長官として日本の衛生行政制度を導入した後藤新平の存在も改めて注目されてきた。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
韓国の文在寅大統領による年頭記者会見の発言には驚いた。日本政府に元慰安婦女性らへの賠償を命じた8日のソウル中央地裁判決について「困惑している」と語った。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
大学受験の不正といえば、カンニングや替え玉受験などさまざまな事例がこれまで報告されてきた。マスクを正しく着用していないことを理由とした失格とはまさに前代未聞である。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
小人たちが階段を上っていったはずが、なぜかもとの階に戻っている。迷路に入っていくと、いつのまにか天地が反対になっている。昭和43年に出した『ふしぎなえ』は、安野光雅さんの絵本作家としてのデビュー作となった。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
仏文学者にして昆虫博士の奥本大三郎さんは子供の頃に何度も夜更かしを試みた。チョウの羽化を見届けるためだが、眠りの誘惑に勝てない。チョウは明け方に蛹(さなぎ)を抜け出し、少年が目覚める頃には飼育箱の中でバタバタ…。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
日本が戦後、これほど国際社会の枠組み構築に積極的に関与し、大きな役割を果たしたことはあっただろうか。米ホワイトハウスが公開したトランプ政権のインド太平洋戦略に関する機密文書と、付随して出たオブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の声明に対する感想である。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
北陸地方の記録的な大雪のニュースを見て、気になっていた。道路で立ち往生している車のタイヤにチェーンが装着されていない。昨日の社会面の記事で合点がいった。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
昭和史研究の第一人者である半藤一利(かずとし)さんの妻、末利子(まりこ)さんは文豪、夏目漱石の孫にあたる。戦時中、東京から新潟の長岡に疎開していた時、同級生の妹として知り合った。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「雪は天から送られた手紙である」。この言葉で知られる物理学者の中谷(なかや)宇吉郎は、世界で初めて人工的に雪の結晶づくりに成功した功績で知られる。中谷は雪国での人々の暮らしにも無関心ではいられなかった。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
月刊「文芸春秋」2月号では、「日韓厳冬」と題して識者による討論を掲載している。そのなかで、かつて外務省アジア局で韓国担当だった自民党の城内実(きうち・みのる)衆院議員が、現在の日韓関係をサッカーの試合に例えていた。文在寅(ムン・ジェイン)政権は、「審判を買収して反則を繰り返している状態」だというのだ。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
同僚には学生時代に弁論部で活躍した猛者もいる。書くことと、大勢の前で話すこと、どちらが難しいか聞いてみた。答えはどちらも難しいが、難しさが異なるという。文章は読み返せるが、弁論は聞き返せない。端的に聴衆の心に響く「言葉」を盛り込めるかがカギだという。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
卵からかえった雛(ひな)鳥は、初めて目にしたものを親として記憶する。それが親鳥でなく、人であっても。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
現在の政治、なかんずく野党のていたらくの反映ではないか。8日の日経新聞朝刊を開くと、7日の国会で行われた新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言再発令に関する政府と与野党の質疑は、取り上げられていなかった。紙面は、コロナ関連記事であふれていたにもかかわらずである。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
1860(万延元)年5月、幕府が海外に送った初めての使節は、米ワシントンに滞在していた。一行にとって見るもの聞くものすべてが驚きである。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
いよいよ緊急事態宣言が本日決定される。新型コロナウイルスの新たな感染者が東京都では昨日過去最多の1591人となった。宣言の対象地域となる首都圏の医療体制の逼迫(ひっぱく)を考えれば、やむを得ない措置である。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
故三船敏郎さんは、戦後すぐに東宝撮影所の門をたたいたとき、カメラマン助手を希望していた。俳優になったのは手違いからだ。昨日訃報が届いた福本清三さんも、役者になる気はなかった。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
オーストラリア国歌の歌詞の一部が、今年1月1日から変わった。「我々は若く(young)て自由だ」から「我々は一つ(one)で自由だ」に改められた。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
正月休みは『目に見えぬ侵略』(飛鳥新社)を読み返していた。副題に「中国のオーストラリア支配計画」とある本書は、蜜月だった豪州と中国の関係が険悪となるきっかけにもなった。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
偏屈者の八五郎が新年の賀詞を述べにやって来た。減らず口をたたけば鬼も黙るという口達者に、家の主人が吹っ掛ける。「よく来た。フグを食おう」「食わぬ」。実は八五郎、毒にあたらないかとおびえている。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「午前八時起床、直ニ身体ヲ清メ朝食ヲ畢(おわ)リテ後、家人ノ年賀ヲ受ク」。昭和5年1月1日、渋沢栄一が日記をこう書き始める。まもなく年賀の客がやって来る。午前11時には、自ら設立した第一銀行に向かう。・・・(音読:鈴木春花)
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お知らせ
今年も「産経抄」音読をご愛聴いただき、ありがとうございました。
本サイトの令和3年1月1日(金)~1月3日(日)付の「産経抄」音読記事は掲載をお休みし、
1月4日(月)にまとめて公開させていただきます。
産経新聞サイトの「産経抄」は通常通り更新されます。
恐れ入りますが、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
どうぞ健康で、良い年をお迎えください。
産経抄
歳時記をめくると、この時節は日記にまつわる季語が多く目に留まる。「古日記」や「日記果つ」には、行く年を惜しむ感傷がにじんで味わい深い。次の1冊が必要になるわけで、「日記買ふ」もまた季語である。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
『氷点』や『塩狩峠』などで知られる作家の三浦綾子さんは、77年の生涯のほとんどを出身地の北海道旭川市で過ごした。「旭川のよさは?」と聞かれるたびに、「骨までしみとおるような寒さ」と答えてきた。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
新型コロナウイルスの大流行に伴って、今年は感染症を扱った歴史書の増刷や復刊が相次いだ。『感染症の中国史』(飯島渉著、中公新書)もその一つである。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
競馬の有馬記念が終わると、一年が終わったような気がするのは抄子だけではあるまい(結果は聞かないでほしい)。それにしても今年は喪中はがきを数多くいただいたような気がする。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
歳末の買い出しで訪れた近所の量販店に、ケーキが並んでいた。売れ残りなのか、どれも値引きされ、売り場は混み合っている。その中で長い間、思案顔をする親子がいた。手を引く小さな男の子に「ほら、円いケーキだね」と母親が語り掛けた。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず石を投げなさい」。イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスの25日、こんなイエスの言葉が頭をよぎった。後援会の政治資金収支報告書の不記載問題をめぐり、国会で安倍晋三前首相をつるし上げる議員らの姿を見てのことである。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
平成10年に75歳で亡くなった宇野宗佑元首相といえば、まず就任3日後に発覚した女性スキャンダルのイメージが強い。わずか69日間の短命首相でもあった。昨日の新聞を読んで、大切な事実を思い出した。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
昭和20年の暮れだった。連合国軍総司令部(GHQ)の通訳として東京に赴任していた日系2世のジョージ・アリヨシさんは、7歳の靴みがきの少年と知り合う。寒風が吹きすさぶなか、背筋を伸ばして懸命に働いていた。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「性格的に自分は政治家に向いていない」。平成12年6月、愛知8区選出の自民党衆院議員だった久野統一郎さんは、地元の会合で突然、引退を表明する。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
昨日は二十四節気の冬至だった。「冬至の節はわたしのもっとも好きな日である」。作家の永井荷風は、大正10年12月に発表した随筆に書いている。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
男女問わず格闘技ファンは意外に多い。勝つか負けるか、自分の日常と違う一瞬に畏敬を抱き歓声を送る。そうした苛酷(かこく)な世界の舞台裏を取材してきた先輩、同僚の本が相次いで刊行されたので一気に読んだ。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
占星術が世の中を動かすことは珍しくない。寛和2(986)年夏である。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「天下を治むるは、必ず人情に因(よ)る」。中国・戦国時代の法家思想の大成者、韓非子は述べ、民心の大切さを訴えた。やはり法家に連なる管子(かんし)も「政(まつりごと)の興る所は、民の心に従うに在り」と説く。民主主義とは無縁の時代から、政治には民心の把握が重要だと考えられてきたことが分かる。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
いつごろから日本で広まった風習だろう。カメラを向けられると、人さし指と中指をたてるポーズをとる。「ピースサイン」である。・・・(音読:加藤亜衣子)
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産経抄
「検察改革」を悲願とする韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は当初、日本の地検特捜部を念頭に置いていたようだ。「東京地検特捜部は政治権力の目をいっさい気にしない。政治的中立を徹底的に維持し…輝かしい実績をあげてきた」。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
「楽聖」ベートーベンの「第九」がなぜ、年の瀬の風物詩といわれるほど盛んに演奏されるようになったのか。理由は諸説あってはっきりしない。とにかく満席が見込めるから、楽団にとって「正月の餅代稼ぎ」として欠かせない行事だった。・・・(音読:峰田雅葉)
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産経抄
英国の作家、サマセット・モームとグレアム・グリーン、そして昨日訃報が届いたジョン・ル・カレさん(89)の共通点は、英国秘密情報部(MI6)出身という経歴である。ル・カレさんは1963年にスパイ小説の概念を変えたといわれる『寒い国から帰ってきたスパイ』を刊行する。・・・(音読:鈴木春花)
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産経抄
〈両隣へ届け畳をむちうち〉と江戸川柳にある。いまから埃(ほこり)を立てます。ひとつよろしく。当時は隣近所に断ってから煤(すす)払い、つまり大掃除にかかるのが常識とされていた(『はじめての江戸川柳』平凡社新書)。・・・(音読:加藤亜衣子)
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