産経抄
ご承知の通り、新聞記事には署名入りと無署名のものとがある。署名入りは「文責」を明確にするためだが、無署名の記事も無責任であっていいはずは決してない。特に「主張」(他紙は社説)欄は個人の意見ではない新聞社の論として、より大きな責任を負っている。・・・(音読:宮本ゆみ子)
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産経抄
新聞社は昔も今も因果な商売で、大みそかでも印刷や販売担当はもちろん、かなりの数の記者が働いている。小欄もそのうちの一人で、NHKの紅白歌合戦は録画し、三が日にちびちびやりつつ「このグループは口パクじゃないか」と悪態をついて見るのが最近の習い性になっている。・・・(音読:中村朋絵)
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産経抄
谷崎潤一郎の『細雪』は、4人姉妹のうち次女の幸子、三女の雪子、四女の妙子が出かける場面で始まる。3人は「阪急御影の桑山邸にレオ・シロタ氏を聴く小さな集り」に招待されていた。・・・(音読:塚本美也子)
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産経抄
今年の干支(えと)の巳(み)=ヘビは、刺青(いれずみ)の図柄として人気がある。体全体に大蛇の刺青がある「大蛇の辰」と呼ばれた博打(ばくち)打ちは、山本周五郎の「下町もの」の佳作『枡落(ますおと)し』で、重要な役割を演じていた。昭和42(1967)年2月に63歳で亡くなった周五郎の最後の作品でもある。・・・(音読:根岸麻衣子)
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産経抄
天気予報が正しければ今朝、ベランダから初日を浴びた富士山を拝めるはずだ。わが家唯一の自慢である。富士山といえば、日本政府は、「武家の古都・鎌倉」とともに、世界文化遺産登録の候補としてユネスコに正式推薦している。
・・・(音読:中村朋絵)
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産経抄
「自分の子供等が今の自分ぐらいの年配になる頃には、ことによるともう正月に雑煮を喰うという習慣もおおかた忘れられているかもしれない」。昭和10(1935)年のはじめに、こんな随筆を書いた寺田寅彦は、その年の大みそかに亡くなる。57歳だった。・・・(音読:塚本美也子)
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産経抄
「年暮(くれ)ぬ笠きて草鞋(わらじ)はきながら」。毎年この時期になるとかみしめたくなる芭蕉の句である。世の中は歳末で目の回るような忙しさだ。しかし私は笠と草鞋姿、つまり旅をしながら年を越そうとしている。俗界と距離を置く芭蕉のそんな姿勢に引きつけられる人は多い。・・・(音読:根岸麻衣子)
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産経抄
残念ながら小欄は、巨人党でないのはもちろん、ヤンキースファンでもないので、38歳の松井秀喜外野手が引退すると聞いても驚かなかった。プロの世界、ことに生き馬の目を抜く米メジャーリーグでは、実績のある大打者でも結果が出なくなれば、バットを置くしかない。・・・(音読:宮本ゆみ子)
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産経抄
長屋の井戸端で、女房が亭主の愚痴をこぼしている。「お前さん、何だって、いっしょになったんだい?」。別の女房がたずねると、ぽつりと一言。「だって…寒いんだもん」。・・・(音読:根岸麻衣子)
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産経抄
男社会で出世する女性に対する逆風が、どれほど強いものか。読売新聞に連載中の「時代の証言者」のなかで、高島屋元常務の石原一子(いちこ)さんが、赤裸々に語っている。・・・(音読:塚本美也子)
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産経抄
季節の移ろいは早い。武蔵野の一角の雑木林を歩いていて、思わず目を奪われた。ほんの2週間ほど前までイチョウやコナラなどの黄葉が鮮やかだった。それが全て落ち去り、まるで水墨画のような枯れ木の林に変容していたからである。・・・(音読:宮本ゆみ子)
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産経抄
米国のミステリー作品には1950年代から、「悪徳警官」が頻繁に登場するようになる。一方、「わが国の推理小説では、なぜか刑事といえば正義の味方だった」。そう指摘した作家の結城昌治が自らタブーを破り、昭和38(1963)年に発表したのが『夜の終る時』だ。・・・(音読:中村朋絵)
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産経抄
全身の血管が炎症を起こす川崎病は、主に4歳以下の乳幼児がかかる。うかつなことに長い間、神奈川県川崎市に関係する病気だと思い込んでいた。正しくは、昭和42年に世界で初めて存在を報告した、川崎富作医師に由来する名前だ。・・・(音読:塚本美也子)
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産経抄
クリスマスに水を差そうというのではないが、25日をキリストの誕生日とすることには多くの異論がある。特に疑問視されるのは、野宿していた羊飼いたちがそのお告げを受けたという聖書の記述だ。降誕の地、ベツレヘム地方の12月は寒くて野宿などできないというのである。・・・(音読:根岸麻衣子)
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産経抄
やっぱり世界は、きのうで終わらなかった。ユカタン半島を中心に栄えた古代マヤ文明の暦が、2012年12月21日で一区切りついているとされ、きのうが「世界終末の日」になる、とのデマがネットで世界を駆け巡った。本気にしたヒトも結構いたんだとか。・・・(音読:根岸麻衣子)
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産経抄
エリザベス1世(1533~1603)といえば、英国の歴史のなかで、ビクトリア女王とともに名君の誉れが高い。巧みな外交政策で、英国艦隊によるスペインの無敵艦隊撃滅を導き、大英帝国の繁栄の基礎を築いた。・・・(音読:中村朋絵)
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産経抄
明治32(1899)年に福岡県の小さな村で火事が起こらなかったら、米大統領継承順位3位まで上り詰める日系上院議員の存在はなかった。火元とされ弁償費用を稼ぐためハワイに移住したのが、17日に亡くなったダニエル・イノウエ氏の祖父母だった。・・・(音読:塚本美也子)
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亡くなった米長邦雄さんには3人の兄がいて、3人とも東大に進んだ。小学卒業と同時に将棋のプロを目指した米長さんは後に「兄貴たちは頭が悪いから東大に行った」と語ったという。実際は親友の故芹沢博文九段が言い始めたらしいが、米長さんの「名言」として定着する。・・・(音読:宮本ゆみ子)
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産経抄
きのうの各紙の1面は、いずれも自民党の圧勝と政権復帰を大きく伝えて、違いがほとんどない。そのなかで目を引いたのが、東京新聞の政治部長が書いたコラムだった。「脱原発の民意と隔たり」との見出しで、衆院選の結果に疑問を呈している。・・・(音読:宮本ゆみ子)
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1体の男性の人骨は、榛名山に向かってうつぶせに倒れていた。6世紀初めの噴火で火山灰に埋まった、群馬県渋川市の金井東裏(かないひがしうら)遺跡から出土したものだ。身につけていた「甲(よろい)」から、首長クラスの武人の可能性がある、との報道が先週あった。・・・(音読:塚本美也子)
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北朝鮮がミサイルを発射した後「成功」を喜び、踊る平壌市民の様子が新聞やテレビで伝えられた。むろん日本などから見れば異様な光景である。だが国際社会の非難や冷たい視線は一切知らされないまま、踊らされる。その姿にはむしろ悲しささえ感じた。・・・(音読:塚本美也子)
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「自公300議席超す勢い」「自公300議席うかがう」「自公300の勢い」…。小紙(11日付)をはじめ各紙の総選挙予測に関する見出しを拾ってみたが、申し合わせたように「自公300」の卦(け)が出た。・・・(音読:根岸麻衣子)
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産経抄
魅力的な「悪」が描かれているか。サスペンス、ミステリー作品の評価を分けるのは、この一点に尽きる。米国の作家、トマス・ハリスによる『羊たちの沈黙』(新潮文庫)は、もっとも成功した例のひとつだ。・・・(音読:中村朋絵)
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「今年の漢字」は、シドニー五輪のあった平成12年に続いて「金」に決まった。前回同様、五輪で日本人選手が大活躍し、消費税や生活保護などお金の話題が多かったからだという。・・・(音読:根岸麻衣子)
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山中伸弥京都大教授のノーベル賞授賞式のニュースに、何度か胸がジーンときた。ひとつは式典に母親の美奈子さんを伴っていたことである。81歳の美奈子さんは大雪と氷点下のストックホルムに着いたあと、ホテルで体調を整え、息子の晴れ舞台に臨んだという。・・・(音読:根岸麻衣子)
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花巻東高の大谷翔平投手(18)が、メジャー挑戦の決意を翻して日本ハムへの入団を正式に表明した。決め手のひとつが、球団が示した「エース兼4番」での育成方針だった。投手と打者、両方の可能性を追求するというのだ。・・・(音読:中村朋絵)
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産経抄
『万葉集』には防人歌(さきもりのうた)といわれる短歌・長歌が98首収められているそうだ。古代、主に東国から徴用され、筑紫、壱岐、対馬で唐や新羅の軍の来襲に備えた防人たちの歌である。妻をはじめ家族との別れを惜しんだり、家への思いを込めたりしたものが多い。・・・(音読:塚本美也子)
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産経抄
71年前のきょう、日本軍はハワイの真珠湾を奇襲攻撃した。当時を皮膚感覚で覚えている世代は数少なくなり、その証言はますます貴重になっている、と書いたところでグラッときた。震源から離れている東京・大手町もかなり長い間揺れ、たちまち昨年の3・11の記憶が蘇(よみがえ)った。・・・(音読:根岸麻衣子)
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産経抄
通勤ラッシュの最中に、駆け込み乗車を試みる人がいる。大きな事故につながりかねない危険な行為だ。それでなくても電車やバスの発車が遅れて、他の乗客に迷惑が及ぶ。・・・(音読:中村朋絵)
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産経抄
ノンフィクション作家の小松成美さんは、中村勘三郎さんの脚に触ったことがある。まだ勘九郎だった40代半ばのころだ。まるで鍛え上げられたスポーツ選手の筋肉のようで驚いた。・・・(音読:塚本美也子)
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産経抄
1957(昭和32)年10月4日、ソ連が人工衛星の打ち上げに成功した。日本を含め世界中の人々が「人類初の快挙」に酔い、競って衛星の電波をとらえようとした。だがその一方で真っ青になっていたのが、冷戦状態にあった米国政府の首脳たちだった。(音読:宮本ゆみ子)
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産経抄
「経年劣化」という言葉を知ったのは、5年前の新聞記事からだ。この年の8月、東京都内の民家で火災が発生し、80歳代の夫婦2人が亡くなった。37年間使用した扇風機のコンデンサーが、絶縁劣化を起こし、発火したのが原因だった。・・・(音読:根岸麻衣子)
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産経抄
「忠臣蔵」には謎が多い・・・(音読:塚本美也子)
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