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2017.1.5

【産経抄】1月5日(音読:塚本美也子)

人気漫画「Dr.コトー診療所」のモデルになった瀬戸上健二郎医師が、鹿児島・下甑(しもこしき)島の診療所に赴任したのは、昭和53年、37歳の時である。半年間の約束だった。・・・(音読:塚本美也子

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2017.1.4

【産経抄】1月4日(音読:峰田雅葉)

あの美人スパイは、今頃どうしているだろう。2010年に米国内で、ロシア対外情報庁(SVR)諜報員として逮捕されたアンナ・チャップマンさんが懐かしい。といっても入手していたのは、せいぜい新聞やインターネットで手に入る程度の情報だった。関心が集まったのは、その美貌と私生活である。・・・(音読:峰田雅葉

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2017.1.4

【産経抄】1月3日(音読:鈴木春花)

220万部を超えるベストセラーになった『置かれた場所で咲きなさい』に、八木重吉の詩が引用されている。〈神のごとくゆるしたい ひとが投(な)ぐるにくしみをむねにあたため 花のようになったらば神のまへにささげたい〉。・・・(音読:鈴木春花

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2017.1.4

【産経抄】1月1日(音読:塚本美也子)

明けましておめでとうございます。東の空が曙光(しょこう)に白み、富士の高嶺(たかね)が朱に焼ける。天気が予報の通りなら、元旦にふさわしい佳景が読者諸氏の眼福となったことであろう。鶏鳴とともに、平成29年が幕を開けた。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.31

【産経抄】年末のご挨拶

いつも産経抄音読をお聴きいただきありがとうございます。

毎朝10時に、その日の産経抄音読を公開しておりますが、

年始1月1日~3日については、休止させていただきます。

1月4日朝に、その間と4日の分の音読をまとめて公開いたします。

新年もご愛聴いただければ幸いです。良いお年をお迎えください。

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2016.12.31

【産経抄】12月31日(音読:佐藤友紀)

人のふんどしで相撲をとるようで申し訳ないが、30日付の読売新聞と日経新聞に、安倍晋三首相による28日(日本時間)の米ハワイ・真珠湾訪問後の世論調査結果が載っていた。それぞれ85%と84%の人が訪問を評価している。世間の受けとめはおおむねこんなところだろう。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.12.30

【産経抄】12月30日(音読:峰田雅葉)

ロンドン五輪で、柔道男子は金メダルゼロの惨敗を喫した。選手が練習をサボっていたわけではない。むしろ合宿や試合は、多すぎるほどだった。その結果心も体もボロボロになり、本番に万全の態勢で臨めなかったことが原因とされた。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.12.29

【産経抄】12月29日(音読:鈴木春花)

幕末に暗殺された坂本龍馬の子孫断絶を朝廷は惜しんだ。養子となった姉、千鶴の子、直(なお)には驚くべき言い伝えが残る。・・・(音読:鈴木春花

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2016.12.28

【産経抄】12月28日(音読:峰田雅葉)

デスクの横に、中国を中心にして東アジアの地図を反転させた「逆さ地図」を貼っている。保守系シンクタンク「日本戦略研究フォーラム」が作成したものだ。この地図によれば、北海道から本州、南西諸島まで横に長く延びた日本列島が、中国大陸に覆いかぶさっている。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.12.27

【産経抄】12月27日(音読:塚本美也子)

「火事とけんかは江戸の華」。数多い江戸の火事のなかでも、もっとも被害が甚大だったのは、死者が10万人を超えた明暦の大火(1657年)である。「振り袖火事」とも呼ばれるのは、恋わずらいで亡くなった3人の娘の振り袖に由来する。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.26

【産経抄】12月26日(音読:佐藤友紀)

福岡県飯塚市の斉藤守史(もりちか)市長と副市長が、平日昼間に賭けマージャンをしていた。これだけでも驚きだが、記者会見での市長の開き直ったような発言には、耳を疑った。「金を賭けずにマージャンをする人が、どれくらいいるんですかね」。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.12.25

【産経抄】12月25日(音読:塚本美也子)

柔道の井上康生氏が「今年の漢字」を記者から問われ、「幸」と「悔」の2文字を挙げた。リオ五輪では男子代表監督として金2個を含む全7階級のメダル獲得に導いている。「幸」はいい。「悔」が分からない。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.24

【産経抄】12月24日(音読:鈴木春花)

「政治家のわれわれ素人よりも政治上の知識を誇りうるのは紛紛(ふんぷん)たる事実の知識だけである」。芥川龍之介は箴言(しんげん)集『侏儒の言葉』の中で、「政治家」と題してこう皮肉り、さらに続けている。「畢竟(ひっきょう)某党の某首領はどういう帽子をかぶっているかというのと大差のない知識ばかりである」。・・・(音読:鈴木春花

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2016.12.23

【産経抄】12月23日(音読:佐藤友紀)

今年のNHK大河ドラマ「真田丸」の最終回に、こんな場面があった。信繁が自刃の前に、家臣の佐助と会話をかわす。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.12.22

【産経抄】12月22日(音読:峰田雅葉)

東京電力福島第1原発事故を機に、韓国は福島を含む8県の水産物の輸入を禁じている。かつて生産量の7割が韓国に輸出されていた宮城県産の養殖ホヤは今秋、大量の廃棄を余儀なくされた。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.12.21

【産経抄】12月21日(音読:塚本美也子)

小紙が入居するビルの玄関には、大きなクリスマスツリーが飾られている。イルミネーションに彩られた屋台が並び、若いカップルがそろいのマグカップで温かい赤ワインを楽しむ。最近はこんなクリスマスマーケットの光景が、全国各地で見られるようになった。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.20

【産経抄】12月20日(音読:塚本美也子)

米フィラデルフィアにある大学の構内で、女子大生の絞殺死体が見つかった。衣服は身につけていたが、スニーカーとソックスが奪われていた。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.19

【産経抄】12月19日(音読:峰田雅葉)

「走行中、急停車することがありますので、お立ちの方は、つり革や手すりにおつかまりください」。バスの車内で何度も、同じ放送を聞かされてきた。買い物に出かけても、店の中で鳴り響く大音量の音楽に悩まされる。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.12.18

【産経抄】12月18日(音読:鈴木春花)

15日夜に、山口県長門市の温泉旅館「大谷山荘」で行われた安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の夕食会(ワーキングディナー)のメニューを、岸信夫外務副大臣が17日、フェイスブックで紹介していた。いわく「地元の食材をふんだんに使っています。でも夜中にこんなに食べちゃぁ…」。・・・(音読:鈴木春花

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2016.12.17

【産経抄】12月17日(音読:塚本美也子)

歯舞群島の一つ、貝殻島と納沙布岬を隔てる海は4キロもない。かつて昆布漁でにぎわった島周辺は戦後、日本の漁船が旧ソ連に拿捕(だほ)される屈辱の海域となった。戦前戦後の政財界で名を成した高碕達之助が水産業者団体の会長として納沙布岬を訪ねたのは昭和34年、74歳の夏である。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.16

【産経抄】12月16日(音読:鈴木春花)

NHK大河ドラマのオープニングタイトルには、時代考証に当たった専門家の名前が並んでいる。さらにNHKの担当者が独自取材で、専門家の守備範囲外をカバーするそうだ。・・・(音読:鈴木春花

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2016.12.15

【産経抄】12月15日(音読:佐藤友紀)

3人の幼児に与える食べ物がなくなり、物乞いまでした。昭和20年、旧満州から脱出中だった藤原ていさんの、壮絶なエピソードを先日のコラムで紹介した。幼い娘は、背中で泣き声をたてる元気も失っていた。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.12.14

【産経抄】12月14日(音読:峰田雅葉)

幕末の日本は、ヨーロッパの列強による植民地化の危機にさらされていた。その最たる例が、文久元(1861)年に起きた、「対馬事件」である。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.12.13

【産経抄】12月13日(音読:塚本美也子)

「どうも、ねらいが優勢勝ちの判定へ持ちこもうとする気配が強く、おもしろくない」「審判の歯ぎれがよくならざるを得ないような『一本勝負』が見たいものである」。昭和35年4月の新聞に、4年後の東京五輪から正式競技となる柔道への不満の声が載っている。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.11

【産経抄】12月11日(音読:佐藤友紀)

ミッキーマウスは一生をかけて、ミニーマウスに誠実な愛を寄せている。正確に言えば、そのような設定らしい。この恋愛観は1人の妻と添い遂げた作者、ウォルト・ディズニーの境涯を投影したものといわれる。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.12.10

【産経抄】12月10日(音読:鈴木春花)

「古今無双の射の名人たる夫子が、弓を忘れ果てられたとや?」。作家、中島敦の短編小説『名人伝』は、天下第一の弓の名人になろうと志した中国・戦国時代の趙の人、紀昌が修行を重ねて弓の道を究めた結果、ついには弓という道具の名も使い途(みち)も忘れてしまうという物語である。・・・(音読:鈴木春花

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2016.12.9

【産経抄】12月9日(音読:塚本美也子)

先日紹介した山本孝史さんが若き日に飛び込んだ交通遺児への支援活動は、やがて「あしなが運動」へと発展する。創始者の玉井義臣(よしおみ)さんが当初、遺児たちの奨学金のために寄付を募っても、反応は皆無だった。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.8

【産経抄】12月8日(音読:峰田雅葉)

大木惇夫(あつお)と金子光晴、ともに64歳の詩人が、天ぷら店の個室でしたたかに酔っていた。2人は、真ん中に座る仲居さんの白い手を片方ずつ握っている。仲居さんは、にこやかに2人に手を預けていた。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.12.7

【産経抄】12月7日(音読:塚本美也子)

ルーズベルト米大統領が、連邦議会の上下両院合同会議で日本への宣戦布告を求める演説を行ったのは、真珠湾攻撃を受けた翌日、1941年12月8日だった。「昨日は、『汚辱の日』として永遠にとどめられる」。日本のだまし討ちを非難するとき、必ず使われるフレーズである。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.6

【産経抄】12月6日(音読:佐藤友紀)

「交通事故で親を失った子供たちを支援しよう」。昭和45年、万博開催に沸く大阪で、一人の大学生が道行く人に募金を呼びかけていた。9年前に58歳で世を去った、山本孝史さんの若き日の姿である。がんと闘いながら、参院議員としてがん対策基本法の成立に尽力した。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.12.5

【産経抄】12月5日(音読:峰田雅葉)

トランプ氏は、交流サイトのツイッターで、独立志向の強い蔡氏をあえて「プレジデント」と呼んでいる。歴代大統領が避けてきた、国家元首を意味する呼称である。中国が神経をとがらせる、台湾への武器輸出にも言及した。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.12.4

【産経抄】12月4日(音読:鈴木春花)

ある旅客機に年配の女性が乗ってきた。窓側の席に着いたその人は、箱を膝に乗せている。・・・(音読:鈴木春花

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2016.12.3

【産経抄】12月3日(音読:佐藤友紀)

通勤途上、電車の窓から白雪をいただく富士山がくっきりと見えた。空気の澄んだ冬の晴れた日ならではの眼福である。雲一つない快晴の空は目に痛いほどで、朝から少し得した気分となった。「冠雪の富士玲瓏(れいろう)と杞憂(きゆう)なし」(細井隆子)。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.12.2

【産経抄】12月2日(音読:塚本美也子)

評論家の大宅壮一が、昭和33年に「五十万の竹槍兵団・日教組」と題した論文を書いている。政府と激しく対立する日教組の強みは、50万人という組合員の数と経済力だという。教師の給料から天引きされた組合費は、竹槍つまり闘争資金に使われて、自民党にとって大きな脅威となっていた。・・・(音読:塚本美也子

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2016.12.1

【産経抄】12月1日(音読:峰田雅葉)

作家の柴田錬三郎の筆は、時代小説の第1章を書き終えたところで止まってしまった。「私(作者)の頭脳は、完全にカラッポになってしまったのです」。仕方なく、書けない言い訳、お詫(わ)びの言葉を並べ始める。これが見事な読み物になっているのは、さすがだった。締め切りにまつわる古今の作家の文章を集めた『〆切本』(左右社)に収められている。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.11.30

【産経抄】11月30日(音読:塚本美也子)

カップ麺を食べようとすると、いきなり中身が大きな海に変わった。自分はボートに乗って、エビを釣っている。それからハワイに行ったり、火を噴く男から逃げ回ったりして、ようやく帰宅できた。・・・(音読:塚本美也子

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2016.11.29

【産経抄】11月29日(音読:辻瑠奈)

オランダから輸入したチューリップの球根の箱が、荷崩れを起こした。計50万個、数百種類の品種がまざってしまった。もはや選別は不可能、廃棄するしかない。会社の幹部が頭を抱えるなか、一人の女性社員が提案する。・・・(音読:辻留奈

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2016.11.28

【産経抄】11月28日(音読:峰田雅葉)

2009年のWBC決勝の韓国戦で、イチロー選手は決勝打を放ち、侍ジャパンに2連覇をもたらした。「イチローは世界最高の打者だ」。キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長は早速、政府系のウェブサイトで絶賛したものだ。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.11.27

【産経抄】11月27日(音読:辻瑠奈)

太閤秀吉がお伽衆(とぎしゅう)にたずねた。「世の中に一番たくさんあるものは何か」と。「人でございます」と答えたのは、知恵者の曽呂利(そろり)新左衛門である。秀吉はさらに問うた。「一番少ないものは」「人でございます」。・・・(音読:辻留奈

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2016.11.26

【産経抄】11月26日(音読:峰田雅葉)

かたや「お前は分かっていない」としつこく言い募り、こなたは「そんなの分かっている」と譲らない。子供の口げんかの話ではない。衆参両院の憲法審査会で、延々と繰り返されている立憲主義をめぐる議論のことである。水掛け論というにも程度が低すぎ、聴いているだけで徒労感を覚える。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.11.25

【産経抄】11月25日(音読:塚本美也子)

きのうの雪には驚いた。0センチとはいえ、11月の東京都心での積雪は観測史上初めてだという。にもかかわらず、銀座の一角には、例年通り長い行列ができていた。・・・(音読:塚本美也子

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2016.11.24

【産経抄】11月24日(音読:佐藤友紀)

江戸末期のペリー来航について、200種類以上のかわら版が出版されたそうだ。黒船の威容を目の当たりにした当時の日本人が、どれほど大きな衝撃を受けたかよくわかる。ペリーは、開国を迫る米国大統領の国書を携えていた。現在の首相に当たる老中首座を務めていた阿部正弘は、異例の判断を下す。受け取った国書を広く回覧したのだ。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.11.23

【産経抄】11月23日(音読:峰田雅葉)

作家の沢木耕太郎さんは中学3年生のとき、初めて一人旅をした。小田実(まこと)さんの世界旅行記『何でも見てやろう』を読んだのが、きっかけだった。・・・(音読:峰田雅葉

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2016.11.22

【産経抄】11月22日(音読:辻瑠奈)

リチャード・ニクソン氏は、現職で辞任した唯一の米大統領として歴史に名を残す。ウォーターゲート事件と呼ばれた、ニクソン政権の盗聴行為についての報道をリードしたのが、ワシントン・ポスト紙である。・・・(音読:辻留奈

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2016.11.21

【産経抄】11月21日(音読:塚本美也子)

「これほどまでにして、私は生きなければならないのだろうか」。藤原ていさんは、何度も自問し打ち消した。敗戦後、旧満州で気象台の職員だった夫から引き離され、北朝鮮に逃げる。3人の幼児に与える食べ物がなくなり、物乞いまでした。・・・(音読:塚本美也子

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2016.11.20

【産経抄】11月20日(音読:佐藤友紀)

柳生石舟斎は新陰流の剣の使い手として名高い。晩年、都からの客があった。教えを請う吉岡流宗家の次男、伝七郎である。隠居の石舟斎は手ずから切ったシャクヤクの枝を使者に持たせ、お引き取り願った。伝七郎は色をなして突き返している。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.11.19

【産経抄】11月19日(音読:塚本美也子)

18日付小紙の社会面に、今年も残すところあと1カ月余だと改めて実感させられる風物詩が載っていた。今年話題となった言葉を選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が決まったとの記事である。・・・(音読:塚本美也子

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2016.11.18

【産経抄】11月18日(音読:佐藤友紀)

平成7年1月17日の阪神・淡路大震災によって、大阪と神戸を結ぶ線路はあちこちで寸断されて、駅舎が壊れた。なかでもJR東海道線の六甲道駅は、高架橋が150メートルにわたって崩落し、建て直しには2年かかるとみられていた。ここから、NHKのかつての人気番組『プロジェクトX』が「奇跡の74日間」と名付けた突貫作戦の始まりである。・・・(音読:佐藤友紀

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2016.11.17

【産経抄】11月17日(音読:辻瑠奈)

監察医の仕事は、検死や遺体の解剖だけではない。2万体以上を検死してきた上野正彦さんは、遺体の捜索に協力したことがある。昭和48年7月、ある大学の女子大学院生が、同じ大学の助教授に殺害された。助教授は遺体を隠したまま、妻子を道連れに一家心中してしまう。・・・(音読:辻留奈

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2016.11.16

【産経抄】11月16日(音読:塚本美也子)

ノーアウト満塁のピンチに立つピッチャーのつもりで、一球一球を投げる。1983年1月、当時の中曽根康弘首相は、ロナルド・レーガン米大統領との首脳会談を前にして、心境をこう表現していた。・・・(音読:塚本美也子

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