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産経抄

2019.10.6

【産経抄】10月6日(音読:峰田雅葉)

町には風邪除(よ)けの札が配られた。札といっても薄紙1枚に過ぎない。風の袋を担いだ鬼が不動明王の眼光に縮み上がり、ほうほうの体で逃げ出す絵が刷られていただけだった-とは、宮尾登美子の代表作『櫂(かい)』の一節である。・・・(音読:峰田雅葉

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