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産経抄

2019.2.19

【産経抄】2月19日(音読:鈴木春花)

「嘘というものはな、釣り針に似ている」。宮部みゆきさんの時代小説『桜ほうさら』で、主人公が父親の訓話を思い出す場面がある。釣り針には、魚の口に引っかかったら容易に外れぬように、返しがついている。「それでも抜こうと思うならば、ただ刺さっているときよりもさらに深く人を傷つけ、己の心も抉(えぐ)ってしまう」。・・・(音読:鈴木春花

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