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産経抄

2018.7.1

【産経抄】7月1日(音読:鈴木春花)

病に伏しがちだった晩期の夏目漱石は、乾湿どちらかといえば湿り気の多い文を書いた。世が選挙や不景気に多端の頃、新聞の随筆『硝子(がらす)戸の中(うち)』(大正4年)でこぼしている。〈閑散な文字を列(なら)べて紙面をうずめて見せる〉のが恥ずかしい、と。・・・(音読:鈴木春花

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