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産経抄

2017.12.18

【産経抄】12月18日(音読:峰田雅葉)

原爆投下の2週間後だった。海軍兵学校から愛媛県の実家に復員する16歳の少年は、広島駅で1泊する。街は破壊し尽くされていた。焼け跡を眺めていると、無数の小さな炎に気づいた。死体から流れ出たリンが燃えていたのだ。まさに世界終末の光景である。そのとき、赤ん坊の泣き声が聞こえた気がした。・・・(音読:峰田雅葉

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